「徹底して人間の本性を暴きだす」フォロウィング h.h.atsuさんの映画レビュー(感想・評価)
徹底して人間の本性を暴きだす
1940年代のfilm noirのような虚無的な作品。
孤独な男が見ず知らずの人を追いかけることからはじまる、破滅の扉。
ストーリーの連続性を破壊し、過去と現在を目まぐるしく行ったり来たりする構成は、その後のNolan監督の作風の原点を連想させる。
70分の短い作品だが、見応えは充分。
「仕事」遂行の緊張感、破滅の道へのリアリティ、作品のなかに仕掛けられた数々のトリック。
主要な登場人物はたった3人で、話もシンプルなようでいて実は示唆に富んだ深みのある作品になっている。
まさにNolan監督のgiant step。
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