トレーニング デイのレビュー・感想・評価
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2時間があっという間!
かなり面白かったです。
メッセージ性もあるんですが、深く考えずにただ観てるだけでも面白いような内容です。
まずコンビ物としてのビジュアルのマッチ具合が今まで観た中で1番いいかもしれない。
パズルのようにぴったりでその時点でもう画面に釘付けになりました。何これすごい!って。
好みの問題もあるんでしょうがw、それだけじゃなくて映画としてすごくバランスがいいのです。
主演の2人だけでなく脇を固める役者さんもリアルでとにかく配役が完璧な作品だと思いました。
そして設定も、よくある力を合わせるコンビ物ではなくって正義感とやる気たっぷりの新人が、表向き仕事はできるけど腐敗した考えのベテラン汚職刑事に教習されるたった1日の話。
1日ということもあってテンポもすごく良かったです。
仕事、というか生きることにおいて要領がいいにこしたことはないし、“利”も多ければ多いほど嬉しいけれど、それだけっていうのは悲しいことです。
思い通りにはならないルールの中で自分にあったやり方、力の抜き方を見つけるのは処世術として必要なことだけど初心を忘れるのは寂しいことです。
そういう楽して得してっていう自分自分の考えは結局身を滅ぼすんですよね。
経験不足な人が経験豊富な人に言われたら説得力もあるしそんなもんなのかなって自分を納得させてしまいそうになるけど、
それがどんなに偉い人でも強い人でも凄い人でも好きな人でもそこに少しでもハテナを感じたら鵜呑みにしちゃいけない。
縦社会だと流されそうになるけどいい所は吸収悪い所は反面教師に。
頭のいいアロソンに掌で転がされながらも向こう岸へいかずに最後に「ふさわしくない」と言い放ったジェイクには本当にスカっとしました。
あそこまでとは言わなくてもアロソンみたいな美味しいとこ取りが上手な“できる人”って警察に限らず現実にもいると思います。
類友なので評価する人も取り巻きも。
アロソンよりもラインをわきまえててより長く甘い蜜を吸いつづけてる人もいるかもしれません。
でもやっぱりそういう人にはその人に「ふさわしい」結末が待ってたりするものです。
本来後からついてくるものを目的にするのはかっこ悪いです。
ただデンゼル・ワシントンの悪役は痺れるほどかっこ良かったw
イーサンホークも最高のお芝居でした。
またすぐ見たくなりました。
「狼」か「羊」か、どちらがいい?
刑事になるために麻薬捜査官を志願した主人公は、先輩の刑事と行動を共にすることになるんですが、普通の「バディ物」(2人組の刑事物)と一味違う作品になってます。
正義感に燃える新人刑事と、腐敗しきった悪徳刑事。反発しながらも悪徳刑事に従うしかない主人公の葛藤がよく描かれていると思います。
悪徳刑事は途中で改心することもなく、「より大きな悪を捕まえる為」という理由で悪事を繰り返していきます。この悪徳刑事を演じるデンゼル・ワシントンの演技が素晴らしいです。
この作品、たった1日の間の出来事なんですよね。
主人公にとっては、ハードな「訓練日(トレーニングデイ)」だったんじゃないでしょうか?
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