劇場公開日 2001年10月20日

「一人の人間の良い面悪い面をリアルに描いた秀作」トレーニング デイ 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 一人の人間の良い面悪い面をリアルに描いた秀作

2025年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 デンゼル・ワシントン演じるアロンゾは悪徳刑事だが、麻薬捜査官はただの良い人では務まらない仕事なのも事実なのだろう。巨悪を働く者は同じくらい大きな良いこともできるなんて言うけれど、彼はまさにそういうタイプ。実際薬の売人の大物を追い詰めるくらいの実力も発揮していて、能力も高い。ただ、彼の場合警察と犯罪者の良いとこどりみたいなことをし過ぎている。その中途半端さがギャングの反感を買って殺されてしまったのだろう。

 そういう風に警察官にも良い面悪い面がある、一人の人間をリアルに描いた秀作だった。

根岸 圭一
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