「あり得ない結末」トレーニング デイ 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
あり得ない結末
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デンゼルワシントン、現在は誰もが認める大俳優だが、この映画で初のアカデミー賞主演男優賞!!
麻薬取締課の間違いなく極悪警官なのに、根っこは良い奴だと思わせるあの雰囲気や演技力。タイトルの影響もあるが、まんまと騙されてしまった。
紆余曲折ありながらもHAPPY ENDになることを最後まで疑わずにいた。映画とは思えないとんだ結末に、あれ?これ実話だっけ?と勘違いしてしまう。
脚本家も腐ったアメリカの実像を映画化することで改めて浮き彫りにしたかったのでは?本物のギャングを使うことで、リアルな恐さが伝わってきた。また白人至上主義の国から自分達を守るために、黒人もギャングも身内にはとことん優しく団結力も強いのだとも思った。
それにしてもデンゼルワシントンは、黒人=悪者の役をよく引き受けたなぁと思う。なぜなのか、本音を聞いてみたい。
相棒は白人=正義。この構図からもアメリカという国家の現実と傲慢さがだだ漏れている気がしてならない。
低予算なのに、心揺さぶる作品が作れるのは凄い。脚本、監督、俳優、そしてギャングに拍手を送りたい。
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