「もしもの、もう一つの人生」天使のくれた時間 KoNさんの映画レビュー(感想・評価)
もしもの、もう一つの人生
あの時、違う選択をしていたら、また違う人生があったかも…
人生もアラサーを過ぎる頃には誰でも思う事があるのでは無いかな?
ニコラス・ケイジ演じる主人公ジャックはティア・レオーニ演じる美人でなによりも2人の幸せを願う恋人ケイトをふって成功への道を選んだ。
それから13年後、ジャックはウォール街で大いなる成功を手に入れるが、クリスマスイヴの夜にドン・チードル演じる強盗キャッシュから「これから何が起きてもあんたの責任だ」という謎めいた言葉を残された。
そして翌朝目覚めると…
あの時別れたはずの恋人ケイトと結婚し、ニュージャージーの小さな家で(成功したニコラスケイジからみればw)で二人の子供を育てる、ささやかで慌しい人生を送っていたのだった!!
こんな筈では無い!と、ジャック演じるニコラスケイジの狼狽えぶりは何度みても面白い(笑)そして上手いし好ましい!
元いた大成功した人生からは程遠い暮らしに、ジャックは最初は狼狽え嘆いていたものの、次第にささやかで普通だが、実はこれは奇跡の様な幸せでは無いのか?と気づいていく。
そんな当たり前の暮らしに慣れた頃、成功したジャックと面識ある人物と出会う事に寄って、ジャックが本来持っている能力が発揮され、幸せと成功を手にするか?!と思われたが…
しかし謎の男キャッシュが再び現れ「煌きは一瞬のこと、永遠には続かない」と告げてきた。
そう元の成功した人生に戻る時がきてしまったのだよジャック嗚呼
そして、クリスマスの朝に元々自分が"選んだ"金銭的には何不自由無いが孤独な成功者の人生に戻ってしまった。
しかし、ジャックは、ささやかではあるが愛すべき家族と生きる人生が幻で終わる事を惜しみ、同じく成功を手に入れていた別の人生のケイトに会いに行く。
しかし、ケイトも成功者の人生に満足しており『ささやかなもう一つの人生』は幻に終わるかと思えたが、最後の最後、ケイトを空港で引き止めるジャック演じるニコラス・ケイジの、とうとうと訴える『ささやかなもう一つの人生』の素晴らしさにケイトは足を止めるのであった。
『素晴らしき哉、人生』をモチーフにしているとの事だが、ニコラス・ケイジがとにかく良いな〜
何度でも観たくなる心温まる映画だが、いくつかの場面が暗いのはフィルムの状態なのか、最初から意図した撮影だったのか、違和感あるのが、すごく残念。
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