クイルズのレビュー・感想・評価
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書くことに対しての愛が溢れている映画
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純文学を書けば偉くて、下衆なエロ、ポルノを書けば最低な人間と世間は思ってしまうけど書くことが好きで、情熱があると人はここまで突き進むことができるんだということを実感させてくれる内容です。
自信と信念があるから、周りから何を言われても曲げない、へこたれないサドの姿は正直尊敬してしまいます。
変態作家など世間からは言われていますが、ジェフリーが演じると高潔な貴族に見えてしまうから不思議です。
マドレーヌが彼の手助けをするのも魅力があったからなんだろうなと思ってしまいます。
どれほど迫害、邪魔をされても執筆を諦めない、書くことに囚われているのか、それともエロという文学が彼を自分の代弁者と選んで離すまいとしたのか。
最後、彼は独房の中で死んでしまいます。
死体は映されていませんが、壁一面に糞尿で書き殴られた文章、ペンもインクもない為、自分の糞尿で書きなぐるのです。
情熱、書くことが好きだから自分の痕跡を残したいから。
世間は彼を害悪を撒き散らす最低の人間だと非難するけど、自分が観た、この映画の中では貴族に生まれて、書くことに情熱を注いだ一人の小説家です。
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