オテサーネク 妄想の子供のレビュー・感想・評価
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シュールレアリスムのモダン・アートである
全体主義国家の産児制限をもじって、飽食と性欲と金欲に満ち溢れた資本主義までもアイロニーしている。
魔弾の射手で締めくくる。
アニメーションと小津安二郎監督のカット割りを少しだけ利用したオフ・ビートなホラーを展開している。CGなんか一切使わずに2つの画像を繋げて、合成して行く。シュールレアリスムのモダン・アートである。資本主義経済までも飲み込んで、人間の贖罪自体を糾弾した傑作な作品として、評価したい。
そして、言うまでもなく、3月11日の悲劇を予感している。
木
木だよ。ずっと木だった。
なにもない木。
食事シーンなんか気持ち悪い。
ドロドロとした物食い過ぎ。なぜか気味悪い
食べ物がかな?なんだろ。何かわからないけど気持ち悪い(笑)手で食うな!気持ち悪い!
面白いんじゃない?この作品いいと思うよ🌳
これだからB級映画はやめられないよ┐(´д`)┌ヤレヤレ
食事シーンまずそう!
育児経験者からするといやそうはならんやろ!というシーンが盛りだくさんでしたが楽しめました
歯が生えてるのに10倍粥かい!
オテサーネクはコマ撮りアニメーションのおかげでNHKの教育番組のような(?)キャラクターみがあってややキモ可愛いと思えました
スープを注ぐシーンが多くどれもまずそうなのが印象的でした
アルジュビェトカが兄弟を欲しがっていたからオテサーネクを可愛がるのは分かるけど、何で食べられなかったんだろう?箱を開けた時は小腹レベルだったのかな‥なんだか腑に落ちません
強烈だわ
民話をベースに、、ってどんな民話やねんっw で、この木は何を表してるの?何かの暗喩なの?何なのいったい 女の子のおしり見た時だけメラメラ欲情する小児性愛者のおじいさんも笑えるんですけど いやーとんでも映画だわ でもでも嫌いじゃないですw
狂ってるなあ
この監督、独特な作風だよね、飯のアップとか映像のセンスとかキャラの濃い出演者がよくてなんかズルズルみちゃう、今作は木を子供と思い込む両親なのかと思ってたら命宿っててそれが人まで食べてしまう変な話笑
飯のシーンは本当に汚らしい、そんで思うのは向こうは基本的に皿一皿に一食なの?
いつも思う、この作品に限らないけど海外の映画の家庭の食事は基本美味しそうに見えないし美味しそうに食べないよね、この監督のは特に顕著だけど笑
個人的に面白いのはロリコンじいさん
わざわざメガネかけて幼女?によってきて最後まであほな役回りで笑
あの幼女もキャラが濃い、微妙にかわいくないけど印象に残る
ほぼ主役並にでてます
あかんやろこれw好き
食欲と性欲がグチャグチャしててキモすぎる。
スープが全部体液に見える。
とても良い。
切り株はなんであんなにお腹すいてるのかわからんが、
子供が欲しいという夫婦の強欲の具現化だからか?
でもちゃんと食べる前に手が洗える良い子。
あんなに反対していた父親が、それでも自分の息子だと思っていたところが泣ける。
子供、欲しかったよね…
結局食べられたみんなは帰ってくるのかな。
絵本の内容はそんな感じみたいだし。
めでたしめでたしってやつだね?
理解に苦しむ…
日本語のサブタイトルの通り、最初に妄想の子供とつけなければ、見た人が怒り出すかもしれない。
少女が幼い頃から見ていた童話は、一般的には情操教育として子供の世界観を形成する上で役に立つものだが、その世界を中心に現実世界を見ることで、現実世界との混同が起き、この場合、少女の勝手な妄想癖をオドロオドロしく映像化している。
しかしながらこの妄想は少女だけに留まらなかった。
不妊症の女性がまたしても流産してしまうことから、夫も子供がほしいという強い願望が白昼夢を見させてしまうほどだ。
そんなとき購入した別荘の庭いじりで、切り倒した木の根を掘り起こすと、その姿が赤ちゃんに似ていたことで、彼はちょっとした彫刻を施し妻にプレゼントする。
妻はその人形を痛く気に入り、感情移入させるとまるで本当に赤ちゃんが生まれたかのように生活し始めた。
最初の頃は夫も喜んでいたが、妻の感情移入は異常さを増す。
やがてこの人形に命が吹いこまれたようになるが、それは少女が読んでいた童話の内容と酷似していることに少女は気づく。
問題は、夫婦間のゲームとも呼べるようなままごとと、少女の読んでいた童話「オテサーネク」が同一化され、それが現実化され、木の根が、飼っていた猫、郵便配達員などを次々捕食していくという設定だ。
簡単に言えば、童話こそが聖書並みの預言書で、それが現実化していく過程を、最初は妄想癖というスタンスで映像化しているが、実際にその出来事は起きているという設定になっていくのだ。
オチはなく、アパートの管理人のおばさんが、童話のように鍬を持って木の根を切り倒そうと地下へ行くシーンと、やめてと泣き叫ぶ少女の悲鳴で終わっている。
多少作品に寄せた見方をすれば、幼いときの純粋なモノの見方を、大人が力づくで矯正しようとする昔からの人間社会を描いていたのかもしれないと感じた。
狂気
好きな人にはハマりそうだけど、人に勧めにくい作品。
常人には理解できない。
狂気のそれ。
でも、最後まで観れちゃう。
そんな映画。
人とは違う感性を持ってるアピールをしたい時は、「オテサーネクのオチーク可愛くない?」と言えば効果抜群。
実際、オテサーネクが好きって人がいたら変人だと思っちゃうかも。
気持ち悪くなるようなシーンもあるので、食事中には観ないようにご注意ください。
見事
乳を吸うオティークの気持ち悪いのなんのって。この時点で処分しなかった夫の運命は決まってたね。オティークはもちろんのこと、子役の子どもの目つきの悪さとか、最上階に住むジイさんとか、聖母気取りの凶人妻とかとにかくみんな気持ち悪い。サイコーでした。
ぶっ飛んだ映画
変わり者の映画ですね。
怖さというか、不快さで溢れます。
その不快さは、何故か食事(特に不味そうなスープ)のアップシーンを見せる事により、さらに深みを増す。
奇妙なマンションの住民たちも輪を掛ける。
チェコの民話が題材なんですかね?
どこか、『悪魔の赤ちゃん』にも似た映画でもあるが、こちらはなのも情に訴えてくるものは無かった。
ラストシーンは、映画の中の童謡通りだったとのことか?少し消化不良気味ですが。
というかね、冒頭のシーンあれ何?物語と繋がらない。
1番ぶっ飛んだシーンだったのかも?
ずいぶん古そうな映画だった
2001年のチェコの映画だそうで。
なんか感じとしては1980年位の雰囲気だった。
オテサーネクがCGではなくストップモーションなのがそんなか雰囲気を醸し出しているだけではなくストーリーそのものもそんな感じだった。
チェコの民話を題材にそれになぞって物語を進めていくのだけど、元の民話については確かに興味深いのだが流石に現代劇にそのまま直してもちょっと笑っていいのか?怖がっていいのか?😅
監督の世界観がなんとも不快で、オテサーネクの食事だけでなく登場人物がやたらと食事をするシーンが多く、やたらと汚く不味そうに食べているシーンがあった。
個人的には何が面白いのかよくわからなかったが、チェコの映画というのもあまり見た記憶がないので生活感とかちょっと新鮮だったかな。
アパートの5階くらいまで螺旋階段で上がるとか、なかなか日本では見られないし。
チェコってあんなスムージー的な食事ばかりなのだろうか?まずそう。。。
ひえ〜〜とんでもないものを観てしまった
ミッドサマー的な気持ち悪さかな、と思って見てみたらそういう次元ではなかった。出だしから一線を超えた気持ち悪さ。聞き慣れない言語がさらに不穏さを醸し出す。出てくるキャラクターも全員強烈でとても良かった。
CGでは出せない気持ち悪さ
久しぶりに観たくなって再鑑賞。
面白いのは、オテサーネクが"生まれる"前後で映画のテンポが全く変わるところ。
生まれる前はとにかく母親のクレイジーぶりに父親ともども観客は引きまくりで、コイツが"出産"してしまったら一体どうなるんや!?とハラハラする。
"出産"後は一転して聖母マリアのような微笑を浮かべる母親。父親はとにかく隠蔽に奔走し、母親は飢えさせないために奔走するが、ここから楽しい大殺戮が始まる。
後半、母性とはなんぞや?子供とはなんぞや?ということを考えさせられてしまった。オテサーネクをあくまで庇おうとする母親。いっそこの手で殺そうとする父親。出産経験がないのに母性が備わっている隣人の少女。子供を性的対象としか見れないおじいさん。
奇想天外なストーリーなのに、思いの外難しいテーマについて考え込んでしまった。
とかなんとか言いつつも、とにかく動くオテサーネクのビジュアルが本当にすごい。CGではこの気持ち悪さは絶対出せないと思う。本当はキャベツおばさんとの壮絶な対決シーンも観せてほしかったのだが…
とてもよかった
不妊がテーマなのかと思ったら途中からモンスターホラーになる。冒頭からずっとカット割りがやたらと細かくて、構図も変に凝っていたり、カメラ目線だったりでノイズだ。まるで新人監督が初めて撮ったのかと思っていたら大ベテラン監督だったので驚いた。
赤ん坊の木がちっともかわいくないところに夫婦の特にママさんの狂いっぷりが感じられる。ミルクを飲んでいると思ったら永久歯みたいな歯が生えていてもう哺乳瓶いらないし、離乳食でなくてもよさそうで、その上人を生のまま食うので、大人以上だ。
野に放たれてパニックが起こってリンチみたいに殺されるか、大勢の人を食べて軍が出動するか、そんな安い展開だったら嫌だなと思ったら建物の中だけでしかもおばあさんが退治するのがかっこいい。
冒頭が一番ユニークに心掴まれる
あとは、途中で少女が本を読んでくれちゃうし,話としては予定調和的。
よくある残酷な童話みたいな、ファンタジーがベース。東ヨーロッパの寒冷な地の土地の貧しさゆえの残酷かつ食べていく苦労を描いたものか。
子どもが授かれない不妊の夫婦。
子どもを期待する風潮。
小児性愛者のクソジジイ。この辺りの妄想系な人々に、現実の貧しさや社会の無関心が背景として取り込まれる。アパートの管理人だが年金暮らしで生活苦しくキャベツを育てる小おばあさん,子どもに暴力を振るう典型的家父長的父親とその隣人や社会への無関心さ。比較的まともに覚える少女の母親は、家父長男をなだめすかし子どもの話(ほんとのこと言わないけど)面倒をみ、隣人にもアパートの状態にも関心を持ち自分家族隣人を守ろうとしている。
話は単調で繰り返しがおこり後半は童話の通りに進み冷たく早熟で好奇心でいじわるだった少女が可愛く子どもらしく童話を手本に展開をしていく。前半より可愛くなる。
監督ならではの、木の赤ちゃんの動き人形アニメが秀逸。
喩えるなら・・・・・・グレムリンの襲撃を受けるめぞん一刻の人々。
一棟の古ぼけたアパートの中で繰り広げられる人造マンドラゴラによる人食い騒動!
単なるモンスター映画と侮るなかれ、実態はご近所付き合いの皮を被った醜悪なエゴのぶつかり合いと少女のサイコパス性、しかしてその実態は祖国の芸術への政治弾圧に対する悲憤と鬱屈を投影したダークファンタジーなり。
民話といえば民話…。
恐怖心を抱かせて教え言い伝える文化って嫌いなんですけど、危機回避能力を育てる?為にはしょうがないのでしょうか。 映像的にはホラーですが、民話として観ればそういう事かなっていう。。
ウソはつけばつくほど大変な事になるよ とか
管理人さんのように、まじめに時間をかけて種を一つ一つ大事に育てれば実りがある(その対比で計画的な偽装妊娠を早めてしまうところがあるような?)とか
想像力豊かな子供に こんな話がトラウマにならない事だけを願います。
すごいすごい!こんな作品があったなんて!!!
なんじゃこりゃー!
今のいままで知りませんでした、本作の存在を。
私はこの20年何をやってたのやら。アップリンクさん、感謝です。
こんなにも気持ち悪く、スタイリッシュで、いやらしく、いやーなジョークだらけのファンタジーホラー、いや、ファンタスティックホラーを観られるなんて、、、ありがたし!!!
何を書いてもネタバレになっちゃうんで書きませんが・・・、もー、なんつーんですかね?
最初から不気味さトップギアっす。富士急ハイランドのドドンパ級のGでココロも体も一気にあっちの世界に運ばれます。オープニングの異常感、良いです。
なんでそんな描写が必要なの?と思いますが、だんだんその必然性が見えてきます。
結構哀しい物語のスタートで、かなり切ないのですが、そこから始まる狂気が素晴らしい。
願いから来る狂気、、無邪気な狂気・・・それは民話の狂気・・・。ひゃー、怖いやつだ!これ!
遠心力がどんどん力を持ってくるように、時間が経過していくたびに怖さの拍車がグングンかかっていきます。ドドンパ級のGは衰える気配ありません。
合間合間に挟まる下世話なジョーク、淫雛な食事風景。OUTなエロ。
とにかく「ヌメーーーー」っとしてるんですね。
それがいい。
民話をうまいこと現代の物語と結合したもんですね。ナイス脚本です。
結構「あれ?そーなっちゃうんだ?」と裏をついてくる、しかしそれは説得力のある裏攻め。
うんうん、そーでさぁね。そーなりまさぁね。と。
良いなぁ、どんどんどんどん、蟻地獄にハマっていく感じ。蜘蛛の糸に絡まっていく感じ。
さらに、ベースが民話ってのが、何というのでしょう。牧歌的な怖さ?無邪気な怖さ?
それはアリアスターのミッドサマーみたいです。あの、なんちゅーか、明るいから怖い・・・みたいな。
ラストは・・・・これまた民話と現実のGAPを感じさせる良い結末です。
あーーー、怖かった!
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