「ボラボラ島」ワン・フロム・ザ・ハート 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
ボラボラ島
トム・ウェイツの音楽と豪華なセットに目を惹かれながら魅力を感じられない男女二人の主人公、別れた理由とヨリを戻したい気持ちがハッキリしない、ヴィム・ヴェンダースの『ハメット』で製作総指揮を務めたコッポラへの復讐にも思えてしまう、ハリー・ディーン・スタントンとナスターシャ・キンスキーを起用した『パリ、テキサス』は今でも傑作な訳で、比べてしまうと全てが裏目に出たかのように巨匠の名に恥じる不甲斐無さが極まりないコッポラ、だがこの次には『アウトサイダー』と『ランブルフィッシュ』を撮っているし、でも『ペギー・スーの結婚』でも本作寄りな落胆振りを披露したコッポラでもあり。
物語も中盤に差し掛かり観るに耐えない連続で興味の持続力は薄れるばかり、コッポラ監督作ってよりも今まで観た映画の中でワースト圏内を彷徨う作品に。
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