ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ 烈火風雲

劇場公開日:

解説

中国史上最強の武道家、黄飛鴻の痛快無比の活躍を描く武術アクション。主演のリー・リンチェイは、ツイ・ハーク製作・監督のもと「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズ(89-92)で黄飛鴻役を演じていたが、トラブルのため3作目で降板。ツイ・ハークは黄飛鴻役に若手のジャウ・ウェンジュオを起用してシリーズを第5作まで続行。本作はこうした事情のもと、リーが自身で起こした製作会社正東製作有限公司で装いも新たに製作した番外編というべき1作。監督は「男たちの挽歌4」のバリー・ウォン。製作はリー自身の変名であるリー・リンチュイ、撮影は「格闘飛龍・方世玉」のジングル・マー、音楽は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズのジェームス・ウォンとマーク・ライの共同、美術はジェーソン・マク、編集はマク・チーセン、衣装は「さらば英雄 愛と銃撃の彼方に」など監督としても知られるトニー・オウ、武術指導は『フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳』(V)のユエン・ウーピンがそれぞれ担当。共演は「ゴッド・ギャンブラー 完結編」のチョン・マン、「ラスト・ブラッド 修羅を追え」のレオン・カーヤン、「金玉満堂 決戦!炎の料理人」のアニタ・ユン、リーの先輩格にあたる武術アクションスター、「少林寺三十六房」のリュー・チャーフィーなど。

1993年製作/112分/香港
原題または英題:Claws of Steel 黄飛鴻鐡雎門蜈蚣
配給:ツイン
劇場公開日:1995年11月3日

ストーリー

扶清滅洋を唱え、中国全土を義和団が荒らしていた清朝末期。黄飛鴻(リー・リンチェイ)は新しい高官(リュー・チャーフィー)と会い、民兵の訓練の要請を受けるが、露骨に挑発的な態度をとる彼に疑念を抱く。そんな折、彼の診療所兼道場“宝芝林”は引っ越し、ところが弟子になることを条件に自邸の隣に新居を世話した男獅虎は実はポン引き、何と道場は娼館と軒を並べる羽目に。潔癖症のウォンの怒りをよそに弟子のフーとソーは隣へ入りびたり、男の妹ジウ(アニタ・ユン)らと付き合いはじめる。ところがそこへ義和団の陰謀に抵抗する父娘が登場。その娘エマ(チョン・マン)は密かに人身売買で利鞘を稼ぐ義和団に捕らえられた妹を救いに、彼らのアジトの能仁寺に潜入したが、父(レオン・カーヤン)が捕らえられたのでウォンに助けを求めに来たのだった。話を聞いたフーらより一足遅れてウォンは寺へ赴き、裏で高官と結託している義和団の怪僧と対決。秘密が漏れることを恐れた高官は、寺での騒動を咎め、ウォンを郷里の仏山に追放、シーフウも娼館を閉鎖される。折あしく悪徳外国人が販売する飲むと聴覚を失う薬品にも侵されていたウォンは、途中エマらに会い、医者であるその父の治療を受ける。さて残されたフーとソー、シーフウらは接収された娼館と道場が義和団によって誘拐した女たちの監禁場所にされているのをみつけ、さらに高官らが外国の要人暗殺を計画しているのを知り、命からがらウォンに知らせに来る。かくしてウォンは陰謀の舞台“邪龍争覇”の会場に乗り込み、高官、実は義和団の首領ルイ・フェイと対決。必殺技“無影脚”を封じられはしたものの、怒りのフェイフォンは秘伝の酔拳を使い、見事ルイを倒すのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5公開時は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地雄覇』。

2024年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

萌える

日本で二つ名があり、原題・英語タイトルもあり。ややこしい。
 要は、解説で説明されている事情で、『~ 天地雄覇』で公開されたが、「シリーズに間違えられて、紛らわしい」とハーク監督シリーズと区別するために『ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ 烈火風雲』というタイトルになったのだとか。
 主演のリー氏が製作も兼ねていて、私にとっては生真面目な印象だったリー氏って、実はこういう作風の方が好きなんじゃ…と思わせてくれる。
 人によっては”黄飛鴻”のパロディ映画と評する。
 この監督の作品を私は『カンフー・カルト・マスター 魔境教主』しか見ていないが、監督の持ち味炸裂とこの作品を評する方もいる。

幕ノ内弁当的?カンフー映画。ほんとに、テイスト盛りだくさん(笑)。

背筋も凍る夜の場面から始まり、幽霊映画?と思わせつつ、まったくテイストが違う場面に変わる。
 清廉潔白高潔な飛鴻は、弟子に引っ越し先を探すことを託す。人選を間違えたのか、弟子が家主に言いくるめられたのか、弟子を信用しすぎたのか、契約した引っ越し先は娼館の隣だった!!!
 そんなシチュエーションからくるドタバタ喜劇かと思えば…。話はあれよあれよと様々な枝葉が拡がり、どこにいくんだあと思わせつつも、しっかりと冒頭のエピソードやあれやこれやをしっかり回収して展開していく。とりあえずまとめているよ。すごいなあ。

かっこいいジェット・リー氏を期待すると、肩透かし。
 武術の場面は本当に綺麗でカッコイイが、設定が…。リー氏の役はひたすらまじめに誠実にとういうスタンスなのだけど、それが空回りしてやたらに笑いを誘う。

ワイヤーアクション炸裂。炸裂!炸裂!!!なのだけれど…。
 空を闊歩する!
 飛翔する!
 えっ?スパイディが憑依した?
 その開脚!!!
 吊るされたままでのあのキック!!!どれだけの筋力なんだ!
 しかも、リー氏を筆頭として、エキストラに至るまで皆動きが美しい。
 モダンバレエか、曲芸サーカス、新体操を見ている気分。
 軽やかに舞い、それでいて組み手の時の重量感!!!
 う、うう。

 鶏とムカデの闘い。
 元々は農業を主体とした村の、日本でいう田楽のような祝い神楽なのだろう。
 だが、その戦いを、怪獣?戦闘戦隊もの?のようなアクションの演出!(笑)!
 ムカデの足たちの動きが美しく揃っている!ほぉ~!!!
 鶏演じるリー氏はこれでもかと軽々と飛翔する。鶏と言うより軍鶏。闘牛ならぬ闘鶏もあるか。そして時折鶏そっくりな所作も!誘拐阻止!というまじめなシーンのはずなのだが、なんか、表情と言い、悪戯小僧を観る気分。あんなコスプレするのねぇ(笑)。
 そのシーンに流れる音響も。あはははは。たぶん、真面目に音をつけているんじゃないかと思うところも笑いを誘う。真面目にねらった?
 そして、ムカデの頭を演じる方が、あ、あの『ドラゴンゲート』の方!と、ここでも興奮・大笑い(笑)(笑)!あちらでも笑わせてくれましたが、コメディ役者なのでしょうか?

 娘たち奪還のダンジョン。
 舞台は、紺と白を基調とした、ゲームの世界のような異世界観満載。テーマパークとしても良いような美しさ。
 そこでの、肩幅くらいの吊り橋のようなところでの激闘!!
 敵キャラ、ランタンに乗っての登場!!!(笑)(笑)(笑)
 忍者のような演出もあり。
 うっとりと美しく、興奮しつつも、笑える(笑)(笑)(笑)。

 酔拳。
 リー氏が本当に酒に酔っているよう。
 その動きを見ているだけでも、うっとり…。

他にも他にも…。

そしてアニタ・ユンさんは天海さんに似ていて美しくてかっこいい。
おお、その開脚って、バレエダンサーか、体操選手か。キマル✨。

ジェット・リー氏に何を求めるか、カンフー映画に何を求めるかによって、評価は大荒れしそうだけれど、私にはハマりました。
張り詰めた心に脱力系。良いかも v 。

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とみいじょん

2.0見所は「劉家輝」とのバトル!最後には酔拳も!八仙の名前も出てくるが、ジェットがやると仏教由来のモノになって仕舞う!?

2023年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1993年 「元慶」(袁和平)動作導演、「元祥」(袁祥仁)武術指導、「元武」演員、「三小福」作品。

袁兄弟を「七小福」とするのは疑問だが、此処では勘定に含めるとする!故に今迄敬遠して観なかったが「元武」が出て居るので「ジェット」特集の一環として初鑑賞!

監督が曲者「王晶」だけに一連の作品より110分と長め!其の殆どがコメディパートで間延びして居る印象。

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チェンターテイナー元締

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