私は告白する

劇場公開日:

解説

「見知らぬ乗客」のアルフレッド・ヒッチコックが1953年に監督た作品で、ポール・アンセルムの戯曲の映画化。脚本はジョージ・タボリとウィリアム・アーチボルドの共同執筆。撮影は「見知らぬ乗客」のロバート・バークス、音楽の作曲指揮は「吹き荒ぶ風」のディミトリ・ティオムキンのの担当。主演は「終着駅」のモンゴメリー・クリフトと「人生模様」のアン・バクスターで、カール・マルデン(「欲望という名の電車」)、ブライアン・エイハーン(「大地は怒る」)、O・E・ハッセ、ロジャー・ダンらが助演する。

1953年製作/95分/アメリカ
原題:I Confess
配給:ワーナー・ブラザース映画日本支社

ストーリー

カナダの都市ケベックの教会。ここの神父館で働くオットー・ケラー(O・E・ハッセ)は、ある夜、神父マイケル・ローガン(モンゴメリー・クリフト)に重大な告白をした。ケラーは生活苦の末、強盗を働いて弁護士ヴィレットを殺害したのだ。この事件はラルー警視(カール・マルデン)が捜査に乗り出した。ケラーは犯行のとき僧衣をまとっていたので、マイケルに疑いがかかって来た。だが聖職にある彼は、告白の内容を洩らそうとはしなかった。そのうえ、兇行の夜、マイケルが国会議員グランドフォードの妻ルース(アン・バクスター)と逢っていたこともわかって、彼への心証は益々悪くなった。ルースは無実を明かすために良人、検事、警視、マイケルらの前で、マイケルとの過ぎし日の恋を打ちあけた。2人の仲は大戦勃発で割かれ、出征したマイケルは、牧師志望の弟が戦死したので、その志をついで神父になる決心をした。そのためルースは恋をあきらめ、グランドフォードと結婚したのだが、想いはマイケルにあった。マイケルの帰還後、ルースと彼は郊外の小島へ遊びに出かけ、お互に2人の過去を清く水に流そうとしたが、折悪しく突然の嵐のため、空家で一夜を明かさねばならなくなった。翌朝、2人の前にあらわれたのは、その家の持主ヴィレット弁護士で、彼はこの逢曳き現場をネタに、以来2人を脅喝しつづけた。マイケルとルースは堪りかねて、丁度ヴィレットが殺害された晩に、その対策を相談していたのである。ーだがルースの真実の陳述も却ってマイケルを不利にした。死体を調べた結果、ヴィレット殺害の時刻は、マイケルがルースとわかれて30分後だった。マイケルは起訴され公判に附されたが、確証がないため無罪の判決を受けた。だが大衆は承知せず、マイケルにあらゆる罵声をあびせかけた。事件の真実を知るケラーの妻は、この様に堪りかねて、真相を曝露しようとしたが、ケラーに殺された。ラルー警視はケラーがこの事件に関係していることを悟り、マイケルらとともにケラーの逃げ込んだホテルへ向った。マイケルはケラーを説得しようとしたが、逆上したケラーは自らの罪をラルーの前でぶちまけ、マイケルに拳銃を射ちかけて来た。だが、ラルーの命令で、ケラーは包囲する警官の銃弾に倒れた。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

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オソレゾーン

映画レビュー

2.5さて、ドイツからの亡命者と告発するが、ナチスドイツなのか?ユダヤ系...

2023年6月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0審問シーンが秀逸

2022年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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Bluetom2020

4.0一言「逆転の発想」。

2022年7月19日
iPhoneアプリから投稿

「殺人を犯しました」と懺悔を受けた神父が、その内容を胸にしまうのかどうか。
いやいや。事件だし!の、「犯人がわかっているのに、捜査が進むもどかしさ」。
ここがポイントでした。

犯人は「わざと神父に罪を押し付けよう」としているのが、ありあり。
だって法衣を着て事件現場から去っていくなんて。
もう何回も「違うそうじゃない!」と憤ります。

神父にも元恋人との密会があったり。
段々事件の捜査方向が、捻じ曲がっていくのが焦ったい。
裁判のシーンも、犯人の妻が傍聴してて。
告白しなきゃ!と、法廷に連れて行きたくなったし。

今ごろ気づいたんですが、神父=father。なんですね。へー。
100分ほどでしたが、もどかしさ万歳&ハラハラでした。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「自分自身に嘘をついてはいけないよ」

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ゆき@おうちの中の人

4.0タブーが重なったサスペンス

2021年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

モンゴメリークリフト扮するマイケルローガン神父は協会で働くケラーから殺人を懺悔されたが、戒律ゆえに懺悔を人にもらす事は出来なかった。しかし、あろう事か神父が目撃されており神父に疑いがかかった。犯人を口に出来ない神父ははたしてどうする? まさか神父が殺人を?と言う意外性と、不利になっても戒律を守らねばならない義務感と警察の捜査のギャップ。さらにはアンバクスター扮する恋愛関係にあった人妻の幼馴染みとの関係。神父と言う職業上、タブーが重なったサスペンスでなかなか面白かったよ。

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重
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