「映画造りの見本市」わが谷は緑なりき 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
映画造りの見本市
構図とカメラポジションをガチガチに決めて、大道具、小道具も念入りに用意したうえで、出演者の動きやセリフ回しから間の取り方に至るまで、撮影と演技に必要な全ての要素を完璧に揃えて監督のイメージ通りに一糸乱れず撮影した、というような作品です。
換言すれば完全無欠な段取り映画であり、さすが巨匠のお手並みがうかがえて映画学校の教科書です。
重厚な家族映画が大河的に展開しますが、単純な王道ストーリーの割に一つ一つのシーンが短いのでテンポが非常に早くストレスを感じません。
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