「オリビア・ハッセーを偲んで」ロミオとジュリエット(1968) 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5オリビア・ハッセーを偲んで

2024年12月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

知的

監督は『チャンプ』のフランコ・ゼフィレッリ
脚本も

イギリスとイタリアの合作映画
舞台はイタリアだがセリフは英語
オリビア・ハッセーの声を聴きたいのでオリジナル字幕版で鑑賞

あまりにも有名な戯曲でどんな内容か大抵の人は知っているはず
だが自分はほぼ半世紀も生きておきながらお芝居としてしっかりと観たのは今回が初めて
困難が若い男女の愛を高めあい悲劇を生んだ古典

当時教皇派と皇帝派が対立していた実話がベースになっている

オリビアもレナードも若い
それもそのはずキャラの設定に合わせて14歳と16歳
あどけないオリビアの顔に似合わない豊満なオッパイ
バルコニーとその下でロミオと再会するジュリエットを演じるオリビアの胸元はなにもそこまで出さなくても言いたくなるほど胸の谷間が出過ぎでそれははち切れんばかり
下品を売りにする女芸人や叶姉妹なら許されるが14歳のオリビアはちょっと・・・
2022年に裁判沙汰にもなった2人のヌードシーンはしっかりカットされずにそのまま動画配信
レナードははっきりとお尻丸出しでその描写はこれでもかとばかりに長いがオリビアの大きなオッパイお披露目は幸か不幸かほんの一瞬で瞬きのタイミングが悪いと見逃してしまう
しかしヌードになったからその後に役に恵まれなかったというのは言いがかりであり逆恨みといえる
テレビドラマだって俳優として恥じるような仕事ではない
2人はなんらかの組織に利用され唆されたとしか思えない
この時代から海外ではインティマシーコーディネーター的なフェミ的パヨク的活動家運動が盛んになり始めた気がする
全否定はしないが彼女らの活動や熱すぎる主義主張に全面的に賛同する気には到底なれない
右だろうと左だろうと徒党を組んで大騒ぎするような連中は団体行動が苦手な自分としては吐き気がするほど気持ち悪い
女性俳優がヌードになることに対してとてもネガティブな書き込みをするネット民を見かけるが思い込みが激しく事実誤認もいいところ
知乃という舞台俳優が存在するがああいう輩は嫌いだ
ただ興行成功のためとはいえ16歳男子はともかく14歳女子のヌードは流石に不味かった気もする
2018年のインタビューでヌードシーンについて監督やプロデューサー側を擁護する発言をしていたオリビアだったがそりゃ自分の代表作であり出世作を否定したくはないだろう
レナードとオリビアはこの作品でイギリスの映画賞新人賞を獲得している
必ずしもこの作品にヌードは必要だと思わないがキスシーンは絶対に必要
それが角度による嘘っこでは2人の情熱が表現しきれないし興醒めだ

乳母役のパット・ヘイウッドが良い味を出していた

配役
モンタギュー家のロミオにレナード・ホワイティング
キャピュレット家のジュリエットにオリビア・ハッセー
フランシスコ会の修道僧のロレンスにミロ・オーシャ
ジュリエットの乳母にパット・ヘイウッド
ロミオの父親のモンタギューにアントニオ・ピエルフェデリチ
ロミオの母親のモンタギュー夫人にエスメラルダ・ルスポーリ
ジュリエットの父親のキャピュレットにポール・ハードウィック
ジュリエットの母親のキャピュレット夫人にナターシャ・パリー
モンタギュー家とキャピュレット家の度重なるいざこざに辟易しているベローナの領主のエスカラスにロバート・スティーヴンス
エスカラスの親戚でロミオの友人のマキューシオにジョン・マケナリー
エスカラスの親戚でキャピュレットが決めたジュリエットの許婚のパリスにロベルト・ビサッコ
ロミオの従兄弟のベンヴォーリオにブルース・ロビンソン
追放されたロミオの指示でベローナの様子を見に行った従者のバルタザーにキース・スキナー
キャピレット夫人の甥のティボルトにマイケル・ヨーク
ナレーションにローレンス・オリビエ

野川新栄