ロボコップ(1987)のレビュー・感想・評価
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久々に見ても面白い。
小学生のころ、ロボコップの予告を見て、衝撃を受けたのを覚えてる。
37 年前の作品ではあるが、現在、観ても、面白い。
当時の CG 技術を含め、最先端だったことがよくわかる。
バックトゥザフューチャーもそうだが、80年代の映画はシンプルかつ、面白い。
古き良き時代というべきか。
個人的に「良い腕だ、名前は」という締めくくるところは、とても好き。
ストップモーションアニメがもう少し奇麗だったらなぁ。
アメリカの狂気だね。
理屈抜きで見よう!
汚職警官では駄目だったのかなぁ?
行政の執行者がたかが民間会社にペコペコしないのだから、全く理屈抜きで見よう!
B級と言いながらも名作
当時は初っぱなに撃ちまくられるマーフィーに衝撃を受けたもんです。ぼろ雑巾とは正にこの事。
不謹慎な気持ちとは裏腹に改造後の歩き方は真似しちゃいますわな。
オムニ社の改造は違法改造だし、軍事用のマシンを後出ししてくるのはズルい(笑)
しかし、銃社会で命を張ってる警官をロボコップにって言うのはわからいでもない。
遠慮ない反撃してくる犯罪者と撃ち合って命懸けなら全身鋼鉄の警官が自動で反撃する方が賢いよね。
組織犯罪とか知能犯とか捕まえられそうにないけど、荒事は間違いなさそうだ。
記憶を取り戻す過程は悲しい。
とんでもない人権無視で成立しているドラマだから仕方ないが。
BGMだけは確実に頭に残る。
当時はCGもなかったから、ED-209もコマ撮りアニメで粗い特撮だったけど、あの頃にはそんな特撮が一杯あったから気にならなかった。
今は映像技術が変わって映像だけは比較にならないけど、独特の味がある。
今時の滑らかに動くCGヒーローよりこのゴツゴツ感が好きだ。
CG同士のキャラクターが掴み合いしてるのが嫌いなので、そう言うのが溢れている現状でたまぁ~にこのロボコップが観たくなる
物語は前半で失速・中二病的な作風
ロボコップの死体を改造したサイボーグという設定は、色々と考えさせられ魅力的です。
また、アクションや特撮も、現在の視点から見てもカッコいい。
ただ、ストーリーはかなりお寒い。ロボコップが記憶を取り戻す辺りまではまだいいのですが、その後はただ手近な悪そうな奴をやっつけるだけです。
また、所々社会風刺的な内容がありますが、いずれも平凡な事を露悪的に示すだけです。子供時代に見れば「大人が言わない事を教えてくれた」的な驚きがあるかもしれません。
低予算映画だけど独自の世界を築いていて健闘している
総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
作品としては低予算のB級活劇にすぎないのだが、案外面白い。CGのない時代に敵の戦闘ロボの動きは悪いし、あちらこちらに予算の少なさと技術の低さが影響している部分はある。これより前に制作された『ターミネーター』がそのような部分を感じさせないことと比較すると、質感の低さは否めない。
でも秩序の失われつつある近未来に登場するロボコップの、次々に派手な活躍で敵をなぎ倒していく活躍が面白い。忌々しい映像表現といい、マーフィー警官の哀しい運命といい、見所は多くて、欠点を補って余りある。
結末の「お前はクビだ」の急展開は、なるほどその手があったかと意表を突かれて良い出来栄え。
アメリカの特撮もハンパない
ディレクターズ・カット版、字幕版を観賞
今作はリメイク版を見てからの観賞となるが、古い今作の方がアクションに迫力があった。
B級映画なのにこの迫力とグロさはとても面白い。特にガラスを割ればとりあえず派手になるという思想から来ただろうシーンは、一見ワンパターンだが、かなりドキドキする展開に見えてくる。
そうやって低予算でどれだけのハデな映像を作れるかを、このオリジナル版ロボコップは完璧にこなせている。
先程も言ったように、今作はグロ要素があり、決して子供向けの映画ではない。そのグロさにヒーローらしいカッコいいデザインとかなりやり過ぎ間のあるアクションと社会をディスるストーリーが加わる。
これによってグロと大人にならないと理解できないストーリーに、さらに童心をくすぐられる。かなり恐ろしい映画だ。
悪いところは無い。むしろいいところしかないのがこのオリジナル・ロボコップだ。当時とは思えない特撮技術は必見。アクションや主人公、マーフィの葛藤は素晴らしい出来だ。
デザインはリメイク版だが、それ以外は完全にオリジナル版が勝っている。
最高だ
この映画の素晴らしいところは、何よりもストーリーが抜群に面白いところだ。死んだからと言って勝手に体をロボットのパーツにされた警官、マーフィがロボコップとして活躍しつつ次第に自我を取り戻し、自分を殺した犯人や組織と戦い始める。それは不正をただすためであり同時に自分を取り戻す戦いでもあるというとんでもなく高いドラマ性。ストーリー中心の浅い見方の者にとっても面白すぎる。
主人公は正義を愛するまっとうな家庭人で、あまり色のない男なのだが、そこがむしろこの物語には重要なポイントとなっている。そして敵は一見普通の頭の薄いメガネおじさんなのだが、とんでもない悪者で外見が普通だからこそ余計に怖い。四六時中怒っていてコブラ砲という超強力な銃で自動車を一発で大破させる。
ロボット警官などという子供向けの題材でありながら設定はあくまで科学的にハードであり、存在を社会的にハードに位置付けている。
記憶のない人間は果たして人間なのか、肉体のほとんどを失った人間は人間なのか、記憶があれば人間なのか、人間の存在とは一体なんなのか、廃液を被ってドロドロに溶ける人間の残酷描写といったブラックなユーモアを交えつつ、問いかけはあまりにハードである。
会社でお金を稼いでいる連中も、犯罪者も自分のことしか考えていないクズで、他人がどうなろうとどうでもいい。テレビのニュースキャスターも同様で、不幸なニュースを半笑いでレポートする。そういった表現は人間性の欠落に対する告発なのだろうか。そんな心のなさをポール・ヴァーホーヴェン監督はふざけて表現しているとしか思えない。彼らは元気いっぱいなのだ。この映画で暗いのはマーフィだけだ。他人のことなどお構いなしに元気に好き勝手に生きて、最悪の場合無惨に死ねばいいというメッセージが込められているように見える。我慢して生きても仕方がない、非常に見ると元気が出るのだ。
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