「魅力ある敵役」ロビン・フッド(1991・ケヴィン・コスナー) komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
魅力ある敵役
勇ましい主人公と癖のある相棒、美しいヒロイン、そして父を殺した敵役。お手本のような配役と、飽きさせない見せ場の数々。暗いイメージになりがちな中世の復讐劇を、楽しく見せてくれる
個人的にはアラン・リックマン演じる敵役のジョージかとても好きだ。
腹心すら一刺しにしてしまう残虐な男だが恋愛には純情。王位簒奪の野望を持ちつつも、一度くらい純粋なものを手に入れたいと、手順に則った結婚式にこだわる。もちろん、ヒロインを人質に取るような野暮なこともしない。酷い男なのだがどうしても憎めない。
最期は主人公との一騎打ちの末に刺し殺されるのだか、刺された刀は自分がヒロインに贈った守刀というところが、何とも哀しい。
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