「パニック映画としては楽しめるが、前作と比べると・・・」ロスト・ワールド ジュラシック・パーク スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0パニック映画としては楽しめるが、前作と比べると・・・

2015年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

久々にこの映画を見たら、改めて前作の偉大さを思い知らされました。
今回はもう完全に大作怪獣(恐竜)パニック物になってしまった印象なんですよね。
恐竜へのリスペクト度がかなり少なくなったような、ってまあそんなに恐竜ファンでもない自分としては、これはこれで楽しめたことは楽しめたんですけど。

終盤のTレックスがアメリカ上陸するシーンなんて、特にもうほとんど怪獣パニック物。
逆に怪獣パニック物としては、映像面の進化もあってかなりのド迫力で楽しめましたが、結局ドキドキ感のみで、前作のようなワクワク感は皆無なんですよね。

人間側のキャラクターも魅力に乏し過ぎ。
やはりサム・ニールのグラント博士がいないのは致命的、マルコム博士もいいキャラしてるが、やっぱり脇役キャラですし、他の人間達はいくらなんでもクズ過ぎでしょ(苦笑)
暴走するにしてもハモンド社長のような愛らしさが欲しかったなぁ。
ただ、ピート・ポスルスウェイトが演じたハンターはちょっとカッコ良かったですけどね、と言うか懐かしい!

あとジュリアン・ムーアが、まだ若くてしかも暴走キャラを演じていたのが妙に新鮮でした。
とは言え、本当にトラブルメーカーでしたけど・・・。
人間の愚かさを描いたと言う意味では前作以上でしたが、全体的な満足度は前作に遠く及ばず、ってまあ傑作と比較しなければ普通に面白いパニック物なんですけどね。

スペランカー