「予定調和のような 美しい世界」ローラ殺人事件 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
予定調和のような 美しい世界
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ジーン・ティアニーの代表作である
そして、美しい彼女と 素晴らしい美術/室内装飾を
撮影が更に引き立てる(アカデミー賞授賞)
白黒映画の硬質な 美しさ!
刑事が たてるグラスの氷の音まで 違って聴こえる
これらに 甘いテーマ曲が かぶさり、メロドラマ的な効果も上げている
オットー・プレミンジャー、初監督作品としては
出来過ぎである
パトロン(年上の恋人)が ローラ(ティアニー)と
その世界を 手放したくない気持ちが解る、
美しさである
映画は ライデッカーの悲哀を語っている
育てもした(創造か?) 彼の怒りは 理解出来る
が 成長は彼からの離反を促す
ここが、パトロンに徹し切れないライデッカーの
男としての 辛さである
オーストリア出身の プレミンジャー監督が
ハリウッド映画に持ち込んだ「洗練」みたいなものを感じた
絶頂の美しさを 画面に刻んだ、ティアニーが
この後、坂を転げ落ちるように不幸に見舞われるのが、気の毒である
ライデッカーが バスタブでタイプしてるが、
ダルトン・トロンボが モデルだろうか
演じている、クリフトン・ウェッブは舞台出身で
(親父なのに)裸になったり、倒れたりしている
頑張りました
この物語の主役は 美女(ティアニー)にやられてしまった、貴方だったのかも
まさに「掌中の珠」でしたね、彼女は…
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