ローマ帝国の滅亡のレビュー・感想・評価
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皇帝の名前は覚えにくい。が、女性はソフィア・ローレンの存在感際立つ
とにかく長い映画ではあるが史実通りならローマ帝国が滅びていく様子が理解できる。
奴隷なんか人間では無いと思っていたであろう時代、ましてや元老院なんか庶民や奴隷の気持ちなんかわかっていないし兵士の気持ちもわかっていなかっただろうと見て取れる。
庶民や奴隷から這い上がってないからわからないんだろう。
権力を握ってしまうとなおさらだ。
日本の政治家も同じようなもので災害で食料が手に入らない人がいる一方で自分たちは料亭で酒を飲み飯を食う。知らんけど・・・
2,000年経っても変わらないのは悲しい人間世界だ。
歴史から何も学んでいない。
こういう映画を見るとなぜかこんな捉え方をしてしまうのは自分がちっさな人間だから?
最後に明かされる親子関係にはびっくりだが先帝の考えが理解できた。
この時代の映画にしてはすごいエキストラの人数だけでなく衣装代や食事代(人も馬も)セット代等含めたらとてつもない製作費が掛かってるのではないか?
不思議なのはこれだけの長編映画なのにエンドロールは無かった!?
周りの異民族の信用や信頼を失くしていくローマ帝国の権力者の姿、それは米国の権力者の姿と重なる?
1964年製作のアメリカ映画。原題:The Fall of the Roman Empire、配給:コロムビア、
劇場公開日:1964年7月18日
舞台は第16世のローマ皇帝アウレリウス(五賢帝の最後)治世の時代。異民族に寛容な政策をとっていたのだが、後を継いだ息子(史実とは異なるが、配下の者が皇帝を暗殺)は異民族を弾圧。映画の最後では、捉えられた異民族は皆焼き殺されそう。
主人公の軍団指揮官は異民族と共に捉えられたソフィア・ローレンを助け出すが、異民族の方は助けず女性も含めて全員が焼け死んでしまう。てっきり、皆ギリギリ助かる展開を予想していたので、この結末は自分的にはかなりショッキングであった。ベトナム戦争反対もまだ下火な時代の映画であったが、米国政府の権力者の姿勢を象徴させたのだろうか?製作者達が意図したのだろうか、周辺国の信用信頼を無くして滅亡していく大帝国の姿が米国に重なって見えてしまった。
ソフィア・ローレンがイタリアの大女優であるということは知っていたが、「ひまわり」しか多分見てなくて、あまりピンと来ていなかったが、本映画のローマ皇帝娘役は高貴性と野生性の共存がとても魅力的で、成る程、他に類を見ない大女優かと思った。
ソフィーローレンと相思相愛の軍団指揮官演じたスティーブン・ボイドが、知性と逞しさのバランスが良い感じで、良い俳優と思った。一方、皇帝の父親からは評価されてなかったが父親が毒殺されたことで皇帝となり、圧政を行なったのがクリストファー・プラマー。翌年のサウンド・オブ・ミュージックのトラック大佐とは、大きく異なり、実の父親を殺める(王女の不倫による子供だった)酷く嫌な権力者を、見事に表現していて感心させられた。
監督アンソニー・マン、脚本ベン・バーズマン、 バジリオ・フランキーナ、 フィリップ・ヨーダン、製作サミュエル・ブロンストン、撮影ロバート・クラスカー、音楽ディミトリ・ティオムキン。
出演
ソフィア・ローレンLucilla、スティーブン・ボイドLivius、アレック・ギネスMarcus_Aurelius、ジェームズ・メイソンTimonidusクリストファー・プラマーCommodus、アンソニー・クエイルVerulus、ジョン・アイアランドBallomar、メル・ファーラーCleander、オマー・シャリフSohamus、エリック・ポーターJulianus、ダグラス・ウィルマーNiger、Peter DamonClaudius。
絢爛豪華たる装いと圧倒的な規模
ローマ帝国皇帝が亡くなりソフィアローレン扮する皇帝の娘ルシラは遠く離れると言った。
絢爛豪華たる装いと圧倒的な規模に感服したね。ソフィアローレンはそんな場面でも華麗なる美しさで 存在感を示した。しかし愚かで傲慢な跡継ぎの弟によって大ローマ帝国は危うい道を歩んで行く。
ローマ帝国よりソフィアン・ローレンが重要・・・
皇帝コンモドゥスと、その横暴な専制に抗する姉ルシラと将軍リヴィウスの物語。
1964年製作、上映時間194分の大作ですね。世界史に疎いことから、勉強の意味をこめて鑑賞。結果大失敗でした。
時代なのでしょうが、芝居がかった大袈裟な演技演出に閉口。歴史的に観ても、史実とかけ離れたストーリーに閉口。
ソフィアン・ローレンが主演になっていましたが、彼女を活かすためなんでしょうね。恋愛要素も強すぎて、「ローマ帝国」を描こうとする趣旨も感じ難くなってしまいました。
唯一、CGがまったくない時代の戦闘シーンは、多少観るべきものがありましたが、それだけだったように思います。
私的評価は、極めて厳しめです。
ローマは死なん(486年)と覚えさせられたなぁ・・・
『ベン・ハー』と同じように馬車競技も見事。エキストラの数も尋常じゃないし、建物(これはセットなのか?)のスペクタクルを楽しめる・・・と思っていたけど、感情移入が全くできず・・・
面白くなるのは後半。周辺国もローマ帝国に屈し、残虐非道を繰り返すばかり。コモドゥスの姉でもあるルチラ(ソフィア・ローレン)は虐殺を見て嫌気をさす。リヴィウスとも恋仲なのだが、ローマ帝国から東方へ独立国を作ろうとする首謀者の一人。そして、老いた戦士ヴェルルス(アンソニー・クェイル)がコモドゥスの本当の父親であると告白するが、納得いかないコモドゥスは即座に実の父を殺す。
処刑台に縛り付けられたルチラとリヴィウス。コモドゥスは彼に直接の決闘の機会を与えるのだった。そして勝利したリヴィウスが皇帝に・・・こうして帝国の滅亡が始まったとか。
史実では五賢帝時代の最後の皇帝マルクス・アウレリウスの実子コモドゥスと共同統治。そしてコモドゥスが暗殺され内乱の時代になったとある。まぁ、それほど違ってはないんだろうけど、終盤が呆気ない。これじゃ『グラディエーター』のほうが面白いのもしょうがないかな。
映画としては今二つだがローマ好きは観るべき
映画としての面白さはハッキリ言って薄い
ベンハー、スパルタカス、グラディエーターにはとても及ばない
それでもローマ帝国に関心があるなら観ない訳にはいかないだろう
舞台セット、美術、衣装、大群衆のエキストラの動員はどれもが今では絶対に無し得ない壮大なレベル
CGはもちろん無い時代だ
本物の迫力は画面から確実に伝わる
本作はグラディエーターの元ネタ
というかグラディエーターは本作のリメイクと言って良い
本作を良く研究してまとめ直したものと言える
本作はタイトル通りローマ帝国が滅亡に至る要因をラストシーンで提示することに力点が置かれているところがグラディエーターとの大きな違いだ
時代考証、史実との食い違いは、もちろん映画であるからギボンの古典ローマ帝国の興亡や塩野七生さんのローマ人の物語を全巻読破しているような方なら???の部分もあるが概ね許容できる範囲と思う
フォノロマーナのフォーラムのセットは見もの
ローマ街道の舗装表現には感激した
ゲルマニアでの戦闘シーンもグラディエーターとの比較で観ると興味深く迫力もある
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