劇場公開日 1962年10月12日

「裏窓に繋がっていく習作と言うべき作品だ」ロープ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5裏窓に繋がっていく習作と言うべき作品だ

2019年3月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ジェームス・スチュワードは主演ではなく、どちらかといえば助演に過ぎない
重要な役ではあるが主演はやはり主犯役の若い俳優になる
犯人の若い男二人の関係性はホモセクシャルな微かな香りを漂わせている
ヒッチコックはそこまで考えて撮影している
よってヒロインは登場してもリリーフ程度で、単なる付け合わせ
ブロンドでもなくブルネットですぐに退場する

ワンシーンをワンカットで撮影して映画にする
最近、邦画「カメラを止めるな!」が同じ手法で37分ワンカットで撮ったことで話題になっていたが、もちろん本作がその手法の元ネタになる
本作は全編80分がワンカットだ

実験的要素が強く映画としてはどうか
それが映画として面白く成功しているかというと疑問だ
裏窓に繋がっていく習作と言うべき作品だ

あき240