劇場公開日 1962年10月12日

ロープのレビュー・感想・評価

全31件中、1~20件目を表示

3.5A One Act Play Film, Disturbing in Simplicity

2020年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

Rope is a talky one-room house party presented in almost real time. The bourgeois villain protagonist pair pull a demented stunt under their guests noses for their own self-pleasure. A brief homosexual undertone as a hint of motivation might make the film seem a little homophobic in the Zizekian sense, but it's easy to look past that for Hitchcock's genuine craft of decently portrayed vulgarity.

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Dan Knighton

4.0ワンカット撮影を語る上で欠かせない伝説の一作

2020年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ワンカット撮影にまつわる歴史を遡ると、必ずヒッチコックの本作が顔を出す。舞台を高級マンションの一室に限定して繰り広げるこの密室劇は、全編がリアルタイムで進行し、映像に一切の途切れはない。が、当時のカメラやフィルムの技術では10分程度しか連続して撮影することができず、そのために用いた登場人物の背中を大写しにした状態で次のフィルムへと入れ替えるトリックは今や伝説として語り継がれるほどだ。

とはいえ、長回しのみに注目すると、我々は本質を見失う。本作はそれ以上に極上のミステリーであり、人間ドラマだ。舞台作品を見ているかのようなリアルタイムの臨場感を堪能しつつ、ジェームズ・スチュワート演じる恩師が名推理によって教え子の心理を暴くスリリングさや、そこに漂う焦燥や後悔の深さに打ちのめされる。また教え子の怪物性もまた、のちの『サイコ』へ連なる流れの源流の様にも感じられる。何度見ても妙味が尽きない秀作だ。

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牛津厚信

5.0ヒッチ異色の倒叙もの

2024年4月6日
PCから投稿

コロンボと同じく初めに事件が起きて犯人を追い詰めてゆく倒叙ものです。
全編1ショットの実験作ですがヒッチ自身は、自分の最大の武器であるカットの積重ねやモンダージュを犠牲にしたのは間違いだった、と述べていますが倒叙ならではのサスペンスを一貫して感じることができる傑作です。
ただ脚本的には、真相を知るに至る経緯がやや飛躍し過ぎで若干の疑問が残ります。

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越後屋

3.5映像を堪能

2024年1月14日
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鑑賞方法:VOD
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ouosou

4.0それぞれの目線がいい

2023年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

部屋で話してるだけなので映像的な刺激がないから退屈に感じるかもしれませんが、その分、一人一人の態度・しぐさが絶妙に味わい深く、演技力の高さを感じることができました。

若気の至り、思い込み、自己顕示欲...そういった部分を、先生と生徒の立場でとらえる影響が変わってくる。。。J.スチュワートはじめ様子を伺う各自の目線がいいですね。

吹替えで観たためか内容を完全に理解できたのも個人的には良かったです。是非、吹替えをオススメしたい作品です。

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はむちん2

4.0実験的でサイコ!綱渡り的な元祖ワンショット

2023年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

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平野レミゼラブル

5.0僕はチェストの上に食べ物を置く事自体がおかしいと思う。景色の良いリビングにテーブルを持って来るべきだ。

2023年1月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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マサシ

4.0【”意図せし”Funeral Party"優れた者と劣った者を勝手に解釈せし愚か者の所業を描いたサスペンスフルな作品。ワンシチュエーションスリラーの中でも、切れ味が冴えわたる作品である。】

2022年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

■ニューヨークのアパートの一室。
 ある日の夕方、ブランドンとフィリップのふたりは、自分たちの優秀さを証明するために罪なき大学の同級生デヴィッドを縄で絞殺する。
 さらにその部屋に、被害者の両親や恋人を招いてパーティーを開催。
 計画が成功し、ブランドンは優越感に浸るが…。

◆感想

・特に優越思想を持つブランドンとそれに盲目的に従うフィリップの行為は、当然許されるものではない。

・二人が、罪なき大学の同級生デヴィッドを絞殺し、その遺体が入っているチェストに、料理を並べさせ、パーティーを行うシーンの恐ろしさ。

・彼らの、意図せし”Funeral Party"の不穏な雰囲気を悟ったルパート教授の、危険を顧みない行動は、特筆モノである。

<今作は、ヒッチコック監督、お得意のワンシチュエーションスリラー作品の中でも、切れ味が冴えわたる作品である。>

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NOBU

4.0かなり退屈ながら、ロープ用いた殺人による死体の存在がバレないかハラハラドキドキ

2022年6月9日
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鑑賞方法:VOD
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Kazu Ann

3.0実験的作品

2021年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 時間経過と同時並行に撮ったヒッチコック初のカラー作品。カットなし、編集なしという大胆な実験映画でもあるわけだが、舞台劇としてそのまま使えそうな題材だ。しかし、残念なことに芸術としての完全犯罪を目指す主人公という設定は、動機もはっきりわからないまま進行することで人間味が表れないこと。二人の性格の違いは面白いのだが、特に臆病で心配性のフィリップの動機が全くないところが面白くない・・・最後に明かされるのかと思ったのに。

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kossy

3.5言わずと知れた実験的作品

2021年6月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

オープニング以外全く部屋からカメラが出ないが、ヒッチはどこにいたのでしょうか。

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桑畑五十郎

3.0舞台を見るような映画

2021年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

さすがヒチコック。ワンシーンカットと思わせる作品。謎解きの心理戦は、刑事コロンボや古畑任三郎の先駆ではないか? 1948年にこのできは流石です。

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Bluetom2020

4.0「ワンカット映画」の金字塔

2021年5月3日
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鑑賞方法:VOD
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といぼ:レビューが長い人

4.5ヒッチコックな作品

2021年3月24日
PCから投稿

その殺人の動機はまったく意味のない自己都合。
さらにスリルを味わうために、死体の眠るマンションの一室をパーティ会場にし、その親、その恋人までも招待する。

途切れのない映像に間近で観る舞台を思わせ、
ヒッチコックのザワザワ感がリアルに伝わってくる。

やっぱり面白い。

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miharyi

4.5実在したNathan LeopoldとRichard Loebとい...

2021年2月27日
iPhoneアプリから投稿

実在したNathan LeopoldとRichard Loebという2人の殺人犯の殺害動機を題材とした作品。
はじめからブランドンの異様なキャラクターに恐ろしさを感じる。この人は怪物だ。ブランドンが息を吹き返したニワトリの話をするとパニくるフィリップ。
フィリップの態度を訝しむジェームズ・スチュワート。この鶏の話の実際のことを知っていたし、フィリップに詰め寄る。問わず語りの場面もあったけれど。
帽子を見て確信してるから、タバコ入れを忘れたと言って戻ってくるところがドキドキハラハラ。
殺人は他者よりも優れた少数の者の特権だとか曰うサイコ野郎の言葉にこたえを出して締めるラスト。

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collectible

3.5嘘をつけない犯罪者

2021年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

撮影技法が取り上げられがちですが、ストーリーとしても秀作だと思います。

追い詰められ、動揺していく青年フィリップや、最後全てが暴かれたときのそれぞれの振る舞いかたが印象的でした。

どんなに理屈を並べても、罪をごまかし続けることは出来ない。

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Ichi

4.0ラストシーンのひとひねりがあったなら…

2021年2月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ラストシーンの直前までは、
どこで映像をつないでいるのだろうかと
集中したり、
高度なハラハラドキドキ感の展開もあり、
上質なヒッチコック劇場を堪能出来た。

特に、
他の登場人物の声が聞こえるだけの中で、
料理皿等を片付けて
チェストに本を仕舞おうとする家政婦だけが
映るの場面の緊迫感は素晴らしいの一言だ。

しかし、ラストシーンだけはいただけない。
余りにもあからさまな教訓主義過ぎて
何の意外性もない。

原作がどうであれ、
ここはヒッチコックらしく
どんでん返し的に、かつ、
ユーモア的に処理して、
例えばデイヴィッドはチェストの中で
息を吹き返して生きており、
そこからブラントンがやり込められるような
最後のひとひねりのある展開になっていたら
パーフェクトに思えたであろう
惜しい作品でもあった。

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KENZO一級建築士事務所

3.5完全犯罪のゲームに酔う異常者とその恩師の会話に込めた、哲学解釈の正当性

2021年2月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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Gustav

3.0さっくりしすぎてる気もする

2021年2月12日
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一言「年長者を侮ることなかれ」

◎よかった点◎
・冒頭から絞殺シーンで始まり、思わずびっくり。
死体を本を入れていたチェストに片付け→パーティーを始める。
はあ?!。ちょっと死体どうすんの?!と思わずツッコミ。
強気の青年と弱気の青年が、この後どうするのか。
とドキドキ。

・シーンが部屋一つ&玄関なので。
会話がポンポン行き交う内容なのが、ちょっと劇風(オリジナルは舞台)。
なので死体が入っているチェスト等、道具にカメラが向いている箇所が目を引く。

・紳士物で他と区別がつきにくいものって、外国でも名前を入れるんだな。
それが今作は「帽子」で、教授が殺人事件に気づく場面。
説明がないから、「あ!」とこちらも気づくのが面白かった。

△いまいちな点△
・正直教授が、青年2人が起こした事件を論破していくのは。
ちょっと強引のような。

80分と短かったけど、1948年作品ってすごいかも。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「パーティーは帰りが寂しい。今夜のような妙な日でもね」

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ゆき@おうちの中の人

3.5ヒッチコックの野心メラメラ

2021年2月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

言わずと知れたヒッチコックの名作。
ワンカット風撮影で、舞台劇を観ているよう。

構図、立ち位置、役者の表情や手元にカメラが寄るタイミングなど、事前に計算し、打ち合わせし尽くされた上で撮られたのがよく分かる。今でこそ驚きはないが、こういう映画を40年代(!)の環境で撮っていた野心とこだわりが、ヒッチコックが評価された所以なのだろう。

脚本は軽い短編風で、感心するほどの内容ではないが、ジェームズ・スチュワートの最後の演説はなかなか良い。1940年代でも2020年代でも通じるお説教のように聴こえたのは気のせいか。

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Yuk