「期待した分、失望もでかい」レナードの朝 うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
期待した分、失望もでかい
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印象的だったのは、レナードが少年時代に、ボードウォークのベンチに名前を刻むシーン。なぜか今でも忘れることのできない強い印象を受けました。このとき、彼は思い通りに動かせない手の動きに困惑するのですが、それが病気の兆候であるという、映画らしい導入で、この主人公にいっぺんで感情移入してしまいます。
そこからすぐに障害のあるレナードを演じるデニーロに移行し、ロビン・ウィリアムズと邂逅するまでが丁寧に描いてあります。ここまでは本当にやさしさの極みのようなストーリーで、この先どんないいことが起きるんだろうと、ワクワクして見ていました。
ところが
ここから先は、悲しい出来事の連続で、目を覆いたくなるような展開でした。『アルジャーノンに花束を』のSF要素を取り除いたようなお話でした。最後の感動もなく。私としては、かなり残念な一本です。もう少し何とかならなかったのかと。
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