劇場公開日 1969年6月21日

「今だったら…」レッド・ムーン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0今だったら…

2025年2月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

単純

興奮

騎兵隊の案内人である初老の男。
インディアンの居留地で10年間囚われの白人女性と子供を助け、懇願され故郷に送る。
男と母子の西部の旅。子供は英語を話せず、ぎこちなかったが、母子共々次第に交流を深める。
男は隠居後住む家に住まわせる提案を。
が、彼らを追う者が。女の夫で子供の父親のインディアン。息子を取り戻そうと執拗に追う。
特筆すべきは、影も音も無く忍び寄る。ちらちら姿が見えるだけ。
手口は残虐。皆殺し。
近くにいる。何処に潜んでいるか、何処から狙ってくるか。
クライマックスの攻防などスリル充分で、スリリングなサスペンスタッチの西部劇。

ただ、今となって思う事。
西部劇が衰退したのはインディアンなどの差別的描写が要因の一つ。
ほとんどキャラ描写なく、悪魔か獣のような恐ろしい存在として描いているのは、今となってはコンプラ的にアウト…?
今だったらインディアン父親を主人公にし、白人男に連れられた母子を取り戻す…なんて話になりそう。

近大