レッド・サンのレビュー・感想・評価
全5件を表示
世界の三船
職場の方が面白いよと言って貸してくれた、若かり頃の三船敏郎、アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンが出演している1971年の映画「レッド・サン」を鑑賞しました。
物語の内容としては、日米修好のための任務を帯びた日本の武士一行は、大統領に会うため特別列車に乗り向かっていた。その列車が、強盗団に襲われ大統領に贈るための宝剣を奪われてしまう。
その宝剣を取り返す使命を言い渡された黒田重兵衛(三船敏郎)は、強盗団の仲間に裏切られたリック(チャールズ・ブロンソン)と共に、宝刀を持ち去った強盗団のボスであるゴーシュ(アラン・ドロン)への復讐を果たすため二人で荒野を行くという物語。
ゴーシュの下へ向っている重兵衛とリックが、徐々に友情を育んでいく姿がとても良かった。またアクションシーンも、思ってた以上に良い感じで仕上がっていました。
ラストでは、まさか黒田重兵衛が亡くなるとは思ってもみませんでしたが、宝剣を黒田がリックに託すシーンは、男同士の熱い友情を感じ胸にジーンときました。
三大スター揃い踏み!
Blu-ray(デジタル・リマスター版)で久しぶりの鑑賞(吹替)。
三大スターが豪華共演を果たした奇跡の作品。正直名作とは言い難いですが、この面子がひとつの画面に収まっているだけで興奮したし、映画遺産的価値があると思いました。
海外の大スターと対等、もしくはそれ以上の存在感を放っていた三船敏郎は紛れも無く日本を代表するスターだな、と…
チャールズ・ブロンソンと友情を育んでいく過程がとても面白かったし、クライマックスのアクションも絶品でした。
まさか死ぬとは思いませんでしたが、ブロンソンに奪還した刀を託すところに男同士の絆を感じてうるっと来ました。
侍が『母犬の息子』とは言わない
金のかかったB級映画。
チャールズ・ブロンソンもアラン・ドロンもアメリカのハリウッドの映画市場では、B級スターである。勿論、テレンス・ヤングも上海生まれの多分ヨーロッパ人。純粋にハリウッドで三船敏郎さんと共演できるのは、チャールトン・ヘストンとかウィリアム・ホールデンとかだろう。少なくとも、ユル・ブリンナーだと思う。つまり、世界の三船の名を借りたB級映画と言う事だ。
アラン・ドロンの出番が少なかったのは、アラン・ドロンが馬に乗れないからだと思う。アラン・ドロンならば、ジャン・ポール・ベルモンドで、ブロンソンなら、スティーブ・マックイーンだったら、少しはましな映画になっていたと思う。脱亜入欧の日本人の変な所だ。この映画で世界の三船と言わないでもらいたい。彼には『羅生門』があるし『蜘蛛巣城』もあるし『七人の侍』もある。
アラン・ドロンもチャールズ・ブロンソンも一発屋若しくは『B級俳優』だと思うが。
侍が『母犬の息子』とは言わないと思うが。
すばらしかった
三船敏郎とブロンソンの関係が気持ちいい。アラン・ドロンの悪者ぶりも最高で、すっごく面白い。特に日本人や侍をかっこよく描いてくれていて感激する。売春宿で三船がためらわずに女を抱いているのがかっこいい。
侍・ウェスタン?
マカロニ・ウェスタンがあるなら「うどん」でも?、いや侍・ウェスタンがあってもと頭で言い聞かせるも無理がある、いかに剣の達人でも飛び道具相手では勝負にならない・・。
そこで考えたのが敵をインディアンにして槍との殺陣で本領発揮、加えて弓、手裏剣なども駆使、乗馬はおてのもの、巧みに荒れ地を下って見せるときましたか。
数々の黒澤作品で既に海外にも名の知れた俳優だった三船敏郎だがハリウッドデビュー作「グランプリ」で破格のギャラ(東宝では600万円だったがなんと1億円)に味を占め三船プロの方から企画を持ちかけたという海外進出2作目の作品。
奇抜なストーリーもさることながらアラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンと言う豪華スター競演というだけでも話題性は十分、外国人の描く日本人のイメージは噴飯ものが多い中、切腹でもしたらどうしようとハラハラしながら観ていましたが流石に三船さん、毅然と武士道を全うしてくれました。余計な気を使うので餅は餅屋に任せた純西部劇でいいでしょう。
全5件を表示