「グリニッジヴィレッジ」レッズ jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
グリニッジヴィレッジ
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ジョン・リードの活動は多岐に渡り、知己も多く
彼と恋愛関係にあったブライアントは
グリニッジヴィレッジ、プロヴィンスタウンプレーヤーズ等で
新しい友人も得て、刺激を受ける
映画ではオニールが独身主義のリードとの結婚に
自分を利用した、と彼女を責めるのだが
何が何でも自立したい彼女の戦略?は正解だったように思う
くっついたり離れたりしながらも
リードは気を配ってくれていたようだし
(いいひとみたい)
だけど彼女は〈自由恋愛主義〉を宣言しながら
リードの恋愛については怒り狂う
〈愛〉についての考察はやはり小説家の方が深いみたいだった
ブライアントはちょっと面倒くさそうな女だが
時代の空気の変化に過敏に反応するカナリアのよう
リードに警告したが、本の成功で自信を持った彼は
信念なのか野心なのか…独裁っぽくもなってゆく
そして手を広げ過ぎ、早すぎる死を迎えることに
手を広げ過ぎた彼が見たらしきものは映画で描かれている
なぜ、エマ・ゴールドマンがロシアにいるのかと調べたら
左翼狩り(パーマーレイド)で
ビューフォード号(ソビエトの方舟)で追放されていた
クロンシュタットの反乱鎮圧の残虐さを見たことを契機に
ロシアを脱出し、一連の記事を書くが
同志は離れてゆく
ドイツやイギリスのアナキストとも肌合いが違ったらしい
ゴールドマンやリードの精神や哲学は
無意識だったけれど、やっぱり
グリニッジビレッジのボヘミアンたちと育んできたもの
でもあったのだ、と思ったりした
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