レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想いのレビュー・感想・評価
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誰が誰に翻弄された?
最後まで、よくわからなかった。
言われなかったらわからなかったけど、サミュエルはET の彼だったのか。全然わからなかったなぁ。成長したね…ってそういうことじゃなく。
サミュエルのフィアンセとして男ばかりの家にやってきたイザベル。お母さん、よくぞ平気で、と。サミュエルのフィアンセだけど、何かあったらどうするの?と心配ではない?そして、イザベル、フィアンセの立場でいつまであの家にいるのか?ずっといたね。
うーん、なんだか、逆ハーレムもいいところでは?そりゃ気分はいいだろうし。
使用人?のインディアンの娘、イザベル2が可愛かったなぁ。
兄弟3人がイザベルに翻弄されたのか。
よくわからないけど、最後までブラピを追いかけるイザベル。いい加減にしなさいと言いたくなった。
そして最後までイザベル2がかわいそう。アルフレッドも。トリスタン1人がおいしい役のような。三兄弟あるあるか。
イザベル2がすごく綺麗な女性になって現れたけど、そうじゃなかったらどうなっていたの?
結局はそういうことなの?
ということで、違うところでモヤモヤしてしまった。
生き急いだ男が生き延びた不思議な人生ドラマ、その魅力に溢れたズウィック監督のアメリカ映画
興味深い映画だった。父と息子の関係、男兄弟三人の愛憎、ネイティブアメリカンの神秘的能力に惹かれる白人の姿、愛する男と一度は結ばれるが幸福にはなれない女性の立場、戦争で破綻する人間育成と恋愛感情の結び付きなど、現代のアメリカ社会とは違う価値観と秩序の過酷な時代背景から生まれた人の道というドラマが壮大に描かれていた。
ブラッド・ピットは悩む青年の役柄が続くが、この作品でも第一次世界大戦で弟を守り切れず死に至らしめたことに懊悩し復讐を果たして、戦後は弟の婚約者と相思相愛になりながら遥か離れて世界を旅する放浪の身に自分を追い詰めていく。複雑で何を考えているのか捉えどころのない不思議な人物を、ピットが魅力的に演じている。男泣きの難しい演技も見せていて、これは「エデンの東」のジェームズ・ディーンの再来の俳優扱いになるのだろうか。また、映画の最後で明かされる、生に対して最も危ういポジションにいたこの主人公が1963年まで生き延び、彼を愛した多くの人達はこの世を早くに去ってしまったとある。これは63年生まれのピットをキャスティングしたからその数字にしたようにも思えて、役柄と俳優の生まれ変わりを意図したと捉えても面白い。どちらにしてもこのブラッド・ピットが演じた主人公のユニークさが映画最大の見所になっている。
戦争のない平和な今の世からみれば、戦争によって愛することを大切にした時代があった。平和なだけで幸福が満たされる訳ではなく、その時代の幸福の追求がある。それは多くの映画で描かれて来た、死に直面して初めて人は愛することに真剣になれること。その遺伝子を受け継いでいるからこそ、多くの名画が普遍性を持っていると言えるのではないか。この作品にも、そのことに気付かせてくれるテイストがあって、作品の完成度ではなく内容面で感動するものがあった。
アンソニー・ホプキンス演じる父親は元騎兵隊の大佐で、戦争の残酷さや国家の独善に嫌気が差し退官し隠遁した男で、妻とは別居しながらも三人の息子を育て上げた人物である。彼の教育方針は特に描かれてはいないが、子供たちは其々に立派に成長している。ただ、父の愛情が次男に多く注がれるのは、自分に似た性格や資質を多く受け継いでいることに起因しているからだろう。その上でカギになるのは母親の存在なのだが、キリスト教のアメリカ映画の例に洩れず、脚本は妻の存在に深入りしていない。この上品で美しい妻とホプキンスの夫婦のドラマも観てみたいと思わせる設定ではある。禁酒法の時代背景もなぞる程度で説明不足の欠点も多いが、色々と考えさせる物語の真面目さをエドワード・ズウィック監督が手堅くドラマティックにまとめている演出は評価したい。
1996年 11月25日
公開時は映画館の前まで足を運んだのだが、大味の大河ドラマと思って敬遠してしまいこの時後悔してしまった。ブラッド・ピット作品を全て観ているわけではないが、デヴィッド・フィンチャーの「ファイト・クラブ」とこのズウィック作品、そして最近の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が現時点でのピット映画のベストになっている。その中でこの作品が一般的には全く評価されず、忘れ去られているのが少し残念ではある。
情感豊か
総合:70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:75点 )
大自然に囲まれた北部で兄弟の複雑な心情を描くという点で、同じブラッド・ピット出演の『リバー・ランズ・スルー・イット』に似ているが、こちらのほうが物語に複雑さと展開の広がりがあってより楽しめる。途中で待たされるだけで展開が少なくて退屈もあったが、思うようにはいかなかった家族のそれぞれの生き様が波乱万丈の過程を経て、想いを残して後半には完結していくところがしんみりとして良かった。
残念なところとしては、厳しい冬の生活に耐え切れない妻が出て行くくらいだから、どれほどの寒さなのかと思ったが、そのような場面はとうとう出てこなかった。大佐の戦いもモンタナの農場経営も長男の起業も議員のことも酒の密輸も山での狩人の生活も、細かな生活の場面は省かれる。絡み合う人間関係とその狭間にある感情だけに焦点が当たるのは情感豊かだが、人々の生活感がないままに年月が過ぎていくのは物足りなさもある。それとブラッド・ピットの顔が他の2人と似ていなくて兄弟に見えないのは良くない。
観る度に思う
ブラピが熱演!!
名作でした。
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