「美しき近代アメリカ」レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0美しき近代アメリカ

2025年2月27日
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鑑賞方法:TV地上波

主演ブラッド・ピット。
監督は『マーシャル・ロー』のエドワード・ズウィック。
とある家族の半世紀をつづったメロドラマ。

【ストーリー】
19世紀の終わり、インディアンと共に騎兵隊として働いたラドロー大佐は、引退後モンタナで牧場を経営していた。
知的な妻イザベル(カリーナ・ロンバート)とのあいだに三人の男児をもうけたが、妻は田舎に順応できず、文化的な東部に去ってしまう。
次男のトリスタン(ブラッド・ピット)は傷つき、母のことは決して口にしないと誓った。
三兄弟は成長し、母親のもとで大学に通っていた三男のサミュエル(ヘンリー・トーマス)が、美しく知性的な婚約者スザンナ(クリスティーナ・ピクルス)をつれて家にもどる。
兄のアルフレッド(エイダン・クイン)はひと目でスザンナに心奪われてしまう。
だがスザンナもまた、山の王の風格をまとうトリスタンに心を奪われていた。

目をみはるのは、美しきアメリカ北部の景色と外見の整ったキャスト。
ワイルドかつ優美なトリスタンを演じるブラビはじめ、厳しくも賢明な父親役のアンソニー・ホプキンス、都会的な母親イザベル役のカリーナ・ロンバート、責任感の強い兄にエイダン・クイン、一本気な弟のヘンリー・トーマス、その婚約者ジュリア・オーモンド。
使用人のインディアン(近年またこう呼んでもいいとなったとか)であるワンの視点から語られる、誇り高き一族のドラマ。
そこに美しきスザンナが訪れることで、兄弟たちに大きな変化がおとずれます。

ストーリーはよくも悪くもメロドラマで、感傷的な恋愛モノが苦手な自分には消化しづらくもありました。
ただ、近代のアメリカって、幕末の日本に似て魅力的なんですよ。
悪名高き禁酒法はじめ、理不尽なルールが市民に課せられた背景やその生き様がドラマチックで。
残念ながらアクションパートは、当時でもリズムが悪く、すごく残念な仕上がりです。
それでも風光明媚な北部の牧場風景は、それだけでこの映画を見る価値のある美しさ。

『西部開拓史』や『大いなる西部』、『大草原の小さな家』などが好きなら、十分に楽しめると思います。

かせさん
小町さんのコメント
2025年2月28日

共感とコメントありがとうございます。
スザンナにはそう思ってしまいますよねー。
別に悪い事をした人でもないのに、心の狭い私はなぜか気持ち良く受け入れられなかったです笑
大自然の雄大さが素晴らしかったですね。

小町