「香港映画のオマージュを詰め込んだタランティーノ作品」レザボア・ドッグス ソニー・クロケットさんの映画レビュー(感想・評価)
香港映画のオマージュを詰め込んだタランティーノ作品
低予算ながらもアイディアやストーリー構成が当時としては斬新でタランティーノの名を世の中に知らしめた作品ではあるが実はタランティーノが自主製作した作品をハーベイ・カイテルが気に入りリメイクした作品である。更に随所にタランティーノが好きな香港映画の要素が取り込まれている。ダークスーツ姿にサングラスは男たちの挽歌のチョウ・ユンファやティ・ロンを彷彿させラストシーンはお互いに銃を向け合うメキシカンスタンドオフはジョン・ウー作品の共通シーン、そしてラストシーンの潜入捜査官である事を告白するシーンはチョウ・ユンファとダニー・リーの友は風の彼方にのシーンをオマージュさせている。
実はこのレザボア・ドックスは日本映画のアクション作品にも影響を与えており室賀厚作品のザ・ワイルドビート裏切りの鎮魂歌やSCORE等もこのレザボア・ドックスが影響されたストーリーになっているしバラエティ番組のSMAP×SMAPでもこの作品をパロディしたコントがありそれに監督のタランティーノ自身が出演していた。
公開当初はかなり暴力的な描写や残忍性のシーンが多く賛否両論だったが今では賞賛される作品になったがやはりドンパチものや男たちの友情を描きたいと思えば1度は香港ノワールな作品に行き着くのは映画オタクの性だろうか?
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