「『ラ・ラ・ランド』でグリフィス天文台が『理由なき反抗』の舞台になっ...」理由なき反抗 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『ラ・ラ・ランド』でグリフィス天文台が『理由なき反抗』の舞台になっ...
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『ラ・ラ・ランド』でグリフィス天文台が『理由なき反抗』の舞台になって、劇中映画として扱われていたので鑑賞した。『ラ ・ラ・ランド』では想像つかない扱われ方なので、ちょっと閉口した。
映画のテーマはジェームス・ディーンの代名詞とも言える『モラトリアム青年』の心の葛藤だが、演技は素晴らしくうまいのだろうが、僕個人的としては、いささかへきへきした。その後、逝去されてしまうので『ジャイアンツ』も含めて、彼のキャラクターは定着したと言える。
生き残ったモラトリアムな白人青年に対して、共感したいところだが、対極で滅ぶのが『有色人種のサブキャラ』である。その点が如何ともし難く、残念である。
公開された年が1955年と言うから、アメリカが具体的戦争をしていなかった年代。しかし、平和なのかと言えば、東側との冷戦が激しくなり、戦争に入る前のモラトリアムな期間だと思う。そして、いよいよ、61年からベトナム戦争が始じまってしまう。55年に生き残ったモラトリアムなアメリカ白人青年は、アメリカの正義を守ると言う根拠で、ベトナム戦争を開始してしまうのである。
その後のアメリカの歴史を考えると、黄禍論に怯えた、アメリカンモラトリアムに支配されてしまうので、そのイデオロギーには共感出来ない。
追伸
ジェームス・ディーンのリーゼントがあまりにも決まっているので『アレ?』と思った方はいないだろうか?-老眼が進行した老人の戯言なり-
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