「6本目。今にも通ずる「若者の反抗」」理由なき反抗 Haruさんの映画レビュー(感想・評価)
6本目。今にも通ずる「若者の反抗」
本作品で初めて、ジェームズ・ディーンの演技を見た。
全体的に「若者の反抗」がテーマの作品だったことは言わずもがな。
10代の少年少女たちの心のモヤモヤを、どこに発散すればいいのか分からない様子だった。
理由は自分でも分からない、だけど何かにイライラしてしまう。
そのことを親に話しても理解してくれない。
それどころか、自分の気持ちを理解してくれない親たちに失望し、家に居場所がないという感じ。
だから、仲間たちとつるんだり、危険なことをしようとしたりして、心のモヤモヤを解消しているのだと思った。
「10年後に答えが分かるよ」と親に言われても、「今、教えてよ!今、答えを知りたいの。」という気持ちでいっぱいで、親との気持ちのズレが生じる。
60年くらい前の作品だけど、今の若者、特に思春期の若者の気持ちにも通ずるところがある。
実際、私にも「理由のないイライラ」はたびたびある。
今の若い人が見たら、どう思うんだろうか?どのように感じるだろうか?
本作品で初めて、ジェームズ・ディーンを見たが、
クールだけど優しいところもありそうな男前だなぁと思った。
60年前の女性たちが惚れそうな甘いマスク。
20代の私から見ても、男前な俳優だ。
しかし、本作品の公開前に、ジェームズ・ディーンは亡くなったそうだ。
24歳…。あまりにも早すぎる。
だから余計に「10年後に分かるよ」「今、答えが知りたいよ」という親と息子のやりとりは、胸を締め付けられたような気持ちになった。
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