「ジョン・フォード68歳の時の作品」リバティ・バランスを射った男 KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョン・フォード68歳の時の作品
自分がおっさんになると分かる味ですな。まあ、若い頃は見たことがなく、おっさんになってから見たんだけどね。
ジョン・ウェインとジェームズ・スチュワートという、ほんとに溶け合わなさそうなキャラクターたちがうまく溶け合ってるところが、この映画のいいところですね。特に、ここでのジョンウェインのキャラクター設定は粗野で頭の悪そうな田舎もんっていうふうに書かれているから尚さらだ。その脚本的な誘導が、とても見事だったといえよう。
以下、ネタバレ注意
この映画の途中、対決シーンがあるのだが、そこのところで妙に変な空間があるなあと私は思った。構図がおかしかったのだ。みんなはあそこの部分でそう気がついたかな?そしたら後になってそこのところが・・!同じ構図が使われていて、実は・・ってなってる。気がついた人は種明かしの映像が出た時に「あ、なるほど、それで・・!」ってなって気持ちが良いんだよねえ。
ジョン・フォードはこの翌年も「怒りの葡萄」という傑作をとっている。映画監督は70歳ぐらいまでいい作品が作れるようですな。
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