リトル・ダーリング

劇場公開日:

解説

サマー・キャンプで出逢った生活環境のまったく異なった少女2人が、さまざまな出来事を経て友情を深めていく姿を描く。製作はスティーブン・フリードマン、監督はロナルド・F・マックスウェル。キーミー・ペックの原案を基にペック自身とダレーン・ヤングが脚色。撮影はフレッド・ベッカ、音楽はチャールズ・フォックス、編集はペンブローク・J・ヘリングが各々担当。出演はテイタム・オニール、クリスティ・マクニコル、アーマンド・アサンテ、マット・ディロン、マーガレット・ブライ、ニコラス・コスター、クリスタ・エリックソン、アレクサ・ケニン、アビー・ブルーストーンなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。メトロカラー、パナビジョン。1980年作品。

1980年製作/アメリカ
原題または英題:Little Darlings
配給:パラマウント映画=CIC
劇場公開日:1980年6月14日

ストーリー

アメリカの子供たちにとって夏休みの最大の楽しみであるサマー・キャンプ。そのサマー・キャンプの一つ“キャンプ・リトル・ウルフ”行きの専用バスが今しも出発しようとしていた。ポンコツ車でバス停に到着したのは下町育ちのエンジェル(クリスティ・マクニコル)。タバコをプカプカふかし、いきがっている。彼女とは対照的にロールスロイスで父親の見送りを受ける金持娘フェリス(テイタム・オニール)。エレガントな着こなしでバスに乗り込む彼女に、バスの中から白い目が集中する。こうして“キャンプ・リトル・ウルフ”行きのバスは、出発前から何か起こりそうな気配でいっぱいだった。キャンプ場である美しい湖畔に到着し、生徒たちは早速それぞれに部屋がふり当てられるが、エンジェルとフェリスは同じキャビンで、しかも枕を並べることになってしまった。その他の同室者は、14歳で女になったことを自慢している娘シンダー(クリスタ・エリックソン)、インテリ娘ダナ(アレクサ・ケニン)らで、いずれもセックスに対する興味でいっぱい。そこで体験のあるシンダーは、反目しあうエンジェルとフェリスに、どちらが早く処女を失うか賭けをしようともちかけた。先に失った方に100ドルと挑戦されてひっこみがつかなくなった2人は、この賭けに乗じることになってしまった。キャンプでは“エンジエル派”と“フェリス派”に分裂し、2人の行動を見守りはじめた。フェリスは自分の相手としてキャンプの運動コーチ、ゲリー(アーマンド・アサンテ)を選び、エンジェルは“キャンプ・トマホーク”に来ている男の子ランディ(マット・ディロン)に近づいた。父兄のキャンプ参観日がやってきて、それぞれに楽しい1日を過ごすが、フェリスには悲しい知らせが待っていた。以前から別居していた彼女の両親が正式に離婚することになったのだ。彼女はゲリー・コーチの水泳レッスンも休みベッドですすり泣いた。ある日、エンジェルはランディを夜の湖畔に誘い出すが、いざという時にどうしても服をぬぐことができず、待ちきれないランディはキャンプに帰ってしまった。フェリスの方は、ネグリジェ姿でゲリーのキャビンを訪れ大胆にせまるが、大人のゲリーは逆にフェリスをさとし、彼女を帰した。しかし、うっとりと戻ってきたフェリスを見て、誰もが早合点し、彼女が賭けに勝ったと決めつけてしまった。そのころ、再度湖畔のボートハウスでランディと2人きりになったエンジェルは、思いきって彼にすべてを捧げた。美しい時間を過ごしたエンジェルはキャンプに帰っても本当のことは告げず、皆に何も起こらなかったと答えた。やがて、この賭けのことが大人たちの耳に入り、生徒に手をつけたということでゲリーが辞めねばならぬ立場においこまれた。フェリスはエンジェルにゲリー・コーチとの間には何もないことを打ち明け、エンジェルもランディとのことを泣きながら語った。ゲリーの汚名は、フェリスの告白で消え、サマー・キャンプにも無事終りを告げる日がやってきた。出迎えに来た母に、エンジェルはフェリスを紹介した。“私の親友のフェリスよ……”。こうして夏も終りを告げようとしていた。(パラマウント映画=CIC配給*1時間36分)

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映画レビュー

3.0おバカ映画?

2021年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 途中まではとんでもないオバカ映画かと思っていた。終始タバコを吸い、バスを運転するエンジェル。コンドームの自動販売機を壊してしまうルームメイト。食堂では食べ物をぶつけ合う乱闘ぶり。どこをとっても80年代に流行した青春オバカコメディだったのだが、フェリスとエンジェルが本当の恋をする過程においてとてもいい演技をしているのだ。クリスティ・マクコニルの涙を流す様子は只者ではないとまで思わせた。

 ラストも気持ちがよかった。バカな賭けをしたまま終ったら、とんでもない映画になるところでした・・・

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kossy

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