リックのレビュー・感想・評価
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アメリカとユーゴスラビア合作に映画初主演したブラッド・ピットの幻の作品
主演がまだ無名だったブラッド・ピットとシェリル・ポラックという女優さん。光を浴びると死に至る難病の青年の3日間だけの充実した人生を描く青春映画。25歳のピットが無邪気と言えるほど無垢に演じている。過酷な内容が印象を支配する深刻な作品。母親が精神に異常をきたし寝たきりの廃人同然で、父親はその二重の苦しみに耐えて息子と接する。ピットの父役のガイ・ボイドという俳優の演技の巧さで何とか観られる。題材の厳しさ、舞台が今は亡き国家ユーゴスラビアという希少性のユニークな映画作品。
1998年 7月25日
制作の1988年にアメリアとユーゴスラビアの合作として作られたのが、ユーゴスラビア紛争でフィルムが散逸してしまい、その後何年もかけて復刻に苦心したとある。70年代までは、「ネレトバの戦い」「抵抗の詩」「風雪の太陽」と注目すべきユーゴスラビア映画が日本で公開されていた。その後「アンダーグランド」などのエミール・クストリッツァが活躍していたが、21世紀の今日東ヨーロッパの映画産業はどうなっているのだろう。各国の特徴ある映画が観られなくなって久しい。
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