「アルコールと云うドラッグ」リービング・ラスベガス CG.AKAMEさんの映画レビュー(感想・評価)
アルコールと云うドラッグ
この映画にはメッセージ性も何も無い。
これが前提で観る映画である。
つまり、この主人公はアルコール依存症の典型的な罹患者であり、これはそのままである。
だからこそ、アルコール依存症患者を家族に持つ人だけでは無く、患者にも是非観て欲しい作品である。
冒頭から総てアルコール依存症患者が普通に辿る行為であり、最期こそ娼婦と共にベッドで死せる、とボカして描いているが実際は事故か自殺か病気で死せるのである。
ここからアルコール患者やその関係者、被害者以外受け取る物はハッキリ云って間違っている。
ここからある種のファタジー性や社会に云々、もしかし愛などを感じる事は無意味である。
アルコール依存症患者は、アルコールが総てであり愛という物に価値を感じない。
ただ、ただ、飲んで死ぬ事だけしか考え無いのである。
この主人公はある意味躁病的な患者であり、アメリカ的なのかも知れない。
周りの人間関係などをアルコールで自ら破壊してしまうと人間は鬱病的になり、家に引きこもりながら酒を飲む患者が日本では大半である。
本気でアルコール問題について我々は考え無ければいけない。
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