劇場公開日 1996年9月14日

「気怠さ漂う」リービング・ラスベガス bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0気怠さ漂う

2022年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

主人公も彼女も、今に至るプロセスをできるだけ排除して、今の姿を見せているところが秀逸。何か理由をつけて、だからこうなったと不幸な境遇を意識付けようとするが、すぱっと排除したのは立派。
何としても酒をやめない主人公。その頑なな意思があれば、死なずに酒が止められたと思ってしまう。冴えないアル中をニコラス・ケージはさすがの演技。ただ、映画ではここが限界なんだろう。反吐の臭いとか汚い部屋の様子までは伝わり切らなかったな。
エリザベス・シューは良かったね。高級感ある娼婦を演じていて、どうして彼女が彼に惚れて尽くすのか、判ったようで分からない感じがいいね、

Bluetom2020