「気怠さ漂う」リービング・ラスベガス bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)
気怠さ漂う
主人公も彼女も、今に至るプロセスをできるだけ排除して、今の姿を見せているところが秀逸。何か理由をつけて、だからこうなったと不幸な境遇を意識付けようとするが、すぱっと排除したのは立派。
何としても酒をやめない主人公。その頑なな意思があれば、死なずに酒が止められたと思ってしまう。冴えないアル中をニコラス・ケージはさすがの演技。ただ、映画ではここが限界なんだろう。反吐の臭いとか汚い部屋の様子までは伝わり切らなかったな。
エリザベス・シューは良かったね。高級感ある娼婦を演じていて、どうして彼女が彼に惚れて尽くすのか、判ったようで分からない感じがいいね、
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