劇場公開日 1987年6月13日

「【”その刑事が命知らずの捜査をする訳。”今作は、バディ刑事ものの嚆矢的作品なのである。そしてシリーズモノの第一作は当然面白いのである。】」リーサル・ウェポン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”その刑事が命知らずの捜査をする訳。”今作は、バディ刑事ものの嚆矢的作品なのである。そしてシリーズモノの第一作は当然面白いのである。】

2025年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

興奮

幸せ

ー 今作のタイトルは流石に知っていたが、年代的に初鑑賞である。メル・ギブソンも若いね。ご存じの通り彼は、低予算の”マッドマックス”でデビューし、予想外の大ヒットのによりスターになり、今作シリーズでその地位を盤石にしたのである。
  ラッキー男という人も居るが、私はそうは思わない。若きメル・ギブソンには確かなるスター性があるからである。-

■麻薬課から異動してきた破天荒で、命知らずのリッグス(メル・ギブソン)とコンビを組むことになった黒人刑事マータフ(ダニー・グローヴァー)。
 彼と娼婦アマンダの転落自殺を捜査する中、ピーター・マカリスター将軍なる男(ミッチェル・ライアン)をはじめとした元特殊部隊メンバーで結成された麻薬組織の存在が浮上する。
 組織を追うふたりだが、彼らに囚われ、マータフの娘リアンも誘拐されてしまう。

◆感想<Caution!内容に触れています。&当時の映画と、現代の映画の違いを少し考えるの巻。>

・冒頭、リッグスは女性と一緒に自分が映っている写真を見て、涙ぐみ、その後銃で自殺しようとする。その後、彼女がリッグスの妻で交通事故で死んだ事が語られる。尚、そのシーンは映されない。

・相棒になったマータフは、命知らずの捜査をする彼を自宅のクリスマスパーティーに招待する。子供が沢山居て、年頃の娘リアンも父を慕い、妻が家を仕切っているとても暖かい家庭である。リッグスはその家庭を見て、微笑むのである。そして、マーカスの優しさも彼に伝わるのである。

・アクションシーンは凄いが、近年のアクション映画を観ていると、吃驚する程ではない。これは、この作品がショボいという事ではない。(この作品の公開は、1987年である。)VFXの進歩により、一番過去作が色褪せてしまうジャンルが、アクション映画と、SF映画である事は周知の事実である。ヒューマン映画は、色褪せない。仕方がない事であろう。

<今作シリーズは、ナント4作まで公開されている。今作を観ても面白いし、バディ刑事映画(洋画で言えば、”バッド・ボーイズ”シリーズ。邦画でいえば”あぶない刑事”シリーズ)の嚆矢的作品として、価値は高いと私は思います。>

NOBU