ランボー3 怒りのアフガンのレビュー・感想・評価
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アフガンでの争いの相手はソ連軍ではなく、アメリカ軍やNATO軍である
ソ連がアフガニスタンへ侵攻した事は事実である。
しかし、タリバーンとアルカイダとの争いの相手はソ連軍ではなく、アメリカ軍やNATO軍相手である。
出鱈目は良いが、虚偽であってはいくら娯楽アクション映画であっても許される事ではあるまい。
事実を良く知った上で鑑賞した方が良かろう。
と言うか、ここまでやれば、戦争映画と言うよりも、コメディ映画である。恥ずかしげもなく良くやるよ。
それで、同時多発テロでは、アメリカは自滅の世紀を選んだ事になる。
『博学の派閥』がアメリカ人にはいないのか?
もう少し冷静になってもらいたいものだ。『博学』が無くとも『勇敢』『高潔』はあるのだから、『平和』と『無欲』がもう少しあれば、良い世紀を迎えられたかもしれない。歴史だから過去の事は仕方ないが。
民間人を含む15万人のアフガニスタン人が亡くなり、アメリカ兵も2000人以上が戦死のしている。この映画はそうなる前の出鱈目なコメディである。
ふたりはラボキュア。 その後の歴史を考えると複雑な気持ちになるが、面白いもんは面白いのだ!
戦争アクション映画『ランボー』シリーズの第3作。
ソ連軍に捕えられたトラウトマン大佐を救出するため、ランボーは単身アフガニスタンへと赴く…。
○キャスト
ジョン・ランボー…シルベスター・スタローン(兼脚本/原案)。
世間的には前作『怒りの脱出』同様、失敗作という烙印を押されている本作。
今回初めて鑑賞してみた訳だが、これは声を大にして言いたい。面白いじゃん!!
確かに、『1』『怒りの脱出』にあったベトナム戦争への批判的な眼差しはなくなり、ただただ対ソ連を描いた単純なプロパガンダ作品になってしまっているという点は否めない。
まぁトラウトマン大佐が「アメリカがベトナムで負けたように、ソ連もアフガンで負けるよ」と発言しているので、シリーズを通してベトナム戦争への批判姿勢は一貫しているのだが、それでもやっぱり本作は反共主義って感触が強い映画になってますよね。
別にランボーが愛国主義者になったわけでもないし、此度の戦いもアメリカの為に行ったわけじゃないんだけど、作品の背景にある思想が確実に変化していることは観ていれば気付く。その点で『ランボー』ファンがコレジャナイ感を抱いてしまうというのも宜なるかな…と思ったり。
もう一点政治的なことを言ってしまうと、やはりこの「アフガニスタン」の描き方に引っかかる人も多いだろう。
現代人の視点からだと、アフガニスタンのムジャーヒディーン(ゲリラ兵)と共闘するという展開は、その後のアフガン内戦、タリバンの台頭、そして911テロからのアフガン紛争のことを考えるとなんともやるせない気持ちになってしまうものだが、本作が制作された80年代後半の時点でこういった社会情勢を予見することは勿論出来ないわけで、その点を突っついてこの映画を虐めるというのもフェアーじゃない。
この点についてはまあしょうがないでしょう。そりゃあモヤモヤするけどさ…。
そういった政治的なところをすっ飛ばして鑑賞すれば、めっちゃ面白い大味アクション大作!
当時としては史上最高額となる6,300万ドルもの製作費が注ぎ込まれた、とにかく爆発💥爆発!💥爆発!!💥💥なハイテンションすぎる映画であり、実際の軍用ヘリや戦車がどんどん投入され、それがアフガンの騎兵隊とバトルを繰り広げるというご機嫌すぎる展開にはニッコリ🎵
ところで、お馬さんが広大な荒野を疾駆するだけで「うぉー!いいもん観たー!!」ってなるあの感覚、あれっていったいなんなんですかね?
スタローンも馬に乗りまくり、しかも羊奪い合いゲームとかいう謎スポーツまで披露してくれる。まさに馬尽くしな映画。スライって騎乗もウマいっす🐎
大味アクションもさることながら、女っ気が0%というのも本作の特色。
ヒロインがおじいちゃんのトラウトマン大佐ですからね…。こんな救出任務、自分なら死んでも御免被る。
全く女っ気がないにも拘らず、スクリーン越しに伝わる色気が、凄い💕
この頃のスタローンの身体つきってのは、あれはいったい何なんですかね?細身なんだけどバチバチに締まっているというか…。もうとにかくエロいんだこれが!!
全盛期のスタローンの肉体美をこれでもかと鑑賞出来る。これだけでもこの映画を観る価値は十二分にあるのではないでしょうか⁉︎あっ…思い出しただけで鼻血が…👃🩸
ランボーとトラウトマン大佐、初めての共同作業。
いまいちトラウトマン大佐の凄さが伝わらないというか、お前ただのジジイやんけ!とか思うんだけど、まぁランボーがそれで良いんならヨシ!
『怒りの〜』という割にはランボーあんまり怒ってないけど、それもまたヨシ!!
気怠そうな顔をしたムキムキマッチョマンが、おじいちゃんと一緒にソ連兵を虐殺しまくるという、冷静に考えるとどうかしている映画。
クライマックスなんて軍用ヘリと戦車の正面衝突ですからね。頭おかしい💦
どうかしてる映画なんだけど、バリ面白い!再評価の時は今!!
連帯を知ったランボー!
ランボー・シリーズ第3作。
アマプラで2回目の鑑賞(レンタル,4K修復版,吹替)。
ソ連軍に捕らえられたトラウトマン大佐救出のためにアフガニスタンに潜入したランボー。またもや孤立無援の戦いを強いられるかと思いきや、本作のランボーは孤独ではありませんでした。現地レジスタンス(ムジャヒディーン)の協力を得て冷酷非情な敵に戦いを挑む展開が斬新でした。
砂漠で展開されるバトル・アクションがド迫力!
極限まで鍛え上げられた肉体を駆使して縦横無尽の活躍、汗を飛び散らせながら大暴れする「ひとり軍隊」に惚れ惚れ。
前2作に比べて火薬量もスケールも桁違い。弓矢で戦闘ヘリを撃墜出来るのはもはやランボーだけでしょう(笑)。
ヘリと戦車の一騎打ちに興奮の坩堝へ叩き落されました。
ムジャヒディーンの少年兵士に大切にしていた弾除けのお守りをあげたり、最後にトラウトマン大佐と前向きな内容の会話を交わしたりと、これまで殺伐とした道を歩んでいたランボーに訪れた些細な心情の変化に、彼にはこのまま安らかな生活を送って貰いたかったなと、心の底から思いました。
※修正(2023/10/08)
The statue was always there. アフガニスタンで無双するランボー
ロッキーと双璧をなすスタローンの代表作第三弾。2020年6月に公開される最終作に向けて過去作を見直しです。
冒頭のスティック・ファイトのシーンでのスタローンの目の演技がヤバいです。戦ってる時のメッチャ殺意のある目からフッと正気に戻った時の目の演技。この時期のスタローン筋肉といい、演技といい、油が乗ってますね!なんて思ってたら本作でゴールデン・ラズベリー賞獲得との事。えー、なんで⁉️
まぁ、確かに本作では過去二作にあったベトナム戦争帰りの苦悩とかは無くなってますし、ラストのソ連軍との戦いで銃をぶっぱなせばソ連軍がわーっとやられていくのはコメディの領域に近いですし、101分の上映時間に対し108人劇中で死んでいるので「最も暴力的な映画」としてギネスに載ってたりもするらしいのですが、それでも個人的には嫌いになれないです。
本作はランボーで「ソ連は酷い国だ。アメリカ万歳!」というプロバガンダをやろうとして大失敗しているのが何ともスタローンらしいじゃないですか。劇中でランボーに協力していたアフガニスタンの兵士ムジャーヒディーンがその後のタリバンへ繋がっていくという皮肉。しかもわざわざ「全てのアフガニスタンの兵士へ捧ぐ」なんてテロップ入れちゃうもんなぁ。当時はその13年後に9.11なんて大惨事を起こすなんて思いもよらなかったのでしょうけど、今観ると色々とやらかしちゃってる印象を受けます。
ここから次回作まで20年のブランクが空いてしまいますし、失敗作としての位置付けになってる感じもある本作ですが、スタローンはバッキバキに体を鍛えてますし、嘘か真かあの火薬で傷を治療するシーンは本人が実際にやっているという話がでるぐらいスタローンが頑張ってた本作。スタローンを語る上では外せない作品なのではないかと思います。
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