蘭の肉体(1974)

劇場公開日:

解説

莫大な財産を受け継ぐことになった一人の女性の運命を描く。製作はヴァンサン・マル。ジェームズ・ハドリー・チェイスの原作(創元推理文庫)を基にジャン・クロード・カリエールと監督のパトリス・シェローが脚色。撮影はピエール・ロム、音楽はフィオレンツォ・カルピ、編集はピエール・ジレットが担当。出演はシャーロット・ランプリング、シモーヌ・シニョレほか。

1974年製作/フランス・イタリア・西ドイツ合作
原題または英題:La Chair De L'orchiDee
配給:シネセゾン
劇場公開日:1987年

ストーリー

精神病院に閉じ込められているクレール(シャーロット・ランプリング)。彼女は精神分裂症の傾向があり、自分が実業家の男と結婚した母の莫大な遺産を相続する権利があることを知らない。見張りの男の目をのがれて、やっと病院を脱走したクレールは、逃げる途中で事故にあい、通り掛ったルイ・ドラージュ(ブリュノ・クレメール)と知り合いになった。彼は若い男を連れており、その男は、何かに怯えているようだった。ルイは、クレールをほうっておくことも出来ないので、車にのせて、ホテルに向かった。ホテルでは、連れの若い男が、クレールに関係を迫り、逆に眼をつぶされてしまう。ルイから治療を受けてベッドに横たわる彼。そこへ、彼を追っていた殺し屋のジョセフ(フランソワ・シモン)とジューラ(ハンス・クリスチャン・ブレッヒ)兄弟があらわれ、若い男を首尾よく殺したが、その現場をルイに見られた二人は、ルイを殺す決意をする。そのことを知ったルイは、クレールを連れて、家に向かった。自分が逃げている身であることをルイに告げるクレール。一方、クレールの逃走を知った叔母のマダム・ヴェジュネ(エドウィジュ・フィエール)は、彼女を捕らえようと探し回る。兄の財産を独り占めにしたいのだった。殺し屋の兄弟は、クレールを誘拐する。兄弟は、彼女をサーカス小屋に閉じ込めるが、彼女を預けられたマダムヴァモス(シモーヌ・シニョレ)は、クレールを逃がしてやる。クレールは、昔住んでいたスイスの館に向かった。その館では、マダム・ヴェジュネが数人で待ち構えていた。負傷したルイも一緒だ。やがて追ってきた殺し屋の兄弟が、攻撃をかけたのをきっかけに、殺しあいが始まった。ルイは兄弟に殺され、クレールがジョセフの目を潰した。そこへサイレンの音が近づき、館から兄弟が逃げ出した。負傷したクレールは病院に入院するが、見舞いにきたマダム・ヴァモスが、ジューラに殺され、ジューラもその場に倒れた。翌日、病院で目覚めたクレールは、精神にみなぎる力を感じるのだった。

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