ランドスケープ・スーサイド
劇場公開日:2023年10月8日
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解説
1970年代から個人制作で映画やインスタレーションを作り続けているアメリカの実験的映像作家ジェームズ・ベニングが、アメリカの2つの場所で起こったセンセーショナルな殺人事件を描いた作品。
1984年、カリフォルニア州オリンダに住む15歳の少女バーナード・プロッティが、クラスメイトの少女を刺殺した。その動機は、被害者が自分よりも人気者だったからというものだった。1957年、ウィスコンシン州プレインフィールドで農夫のエドワード・ゲインの恐ろしい犯罪が発覚する。極度のマザコンでもあったゲインは、3年間で女性を中心に計15人もの人間を殺し、それらの死体を使って調度品をこしらえていたのだった。
映画後半で描かれるエドワード・ゲインの事件はアメリカの犯罪史上でも有名な猟奇殺人事件で、トビー・フーパー監督の「悪魔のいけにえ」やアルフレッド・ヒッチコック監督の「サイコ」のモデルにもなったことで知られる。2つの事件の当事者の証言に基づいた再現ドラマとともに、それぞれの事件の舞台となったカリフォルニアの住宅街や、ウィスコンシンの雪深い田舎の風景が印象的に切り取られ、アメリカの暗部をドキュメンタリータッチに描き出す。特集上映「ジェイムズ・ベニング2023 アメリカ/時間/風景」(23年10月7〜13日、シアター・イメージフォーラム)上映作品。
1986年製作/95分/アメリカ
原題または英題:Landscape Suicide
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2023年10月8日
その他の公開日:1988年9月14日(日本初公開)
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