「バカルディ騒ぎ」ラムの大通り 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
バカルディ騒ぎ
ラム酒は大好きで、ラムチョップの香草焼きも好きで、アグネスのラムはまあまあ好きで、虎柄のビキニを着た女の子はそれほどでもないけど(この映画のヒロインは豹柄のビキニで出てくる)。
フランス映画なのに舞台はキューバやジャマイカ、ハイチなどの中米だった。題名は知っていたが、勝手にシャンゼリゼ通りのようにパリの通りだと思い込んでいた。
あくまで視点人物はリノ・ヴァンチュラで、(映画中映画は別にして)肝心の生身のブリジット・バルドーはなかなか登場しない。アクション・コメディを得意とした俳優にジャン=ポール・ベルモンドがいるが、ヴァンチュラは彼ほど軽快なキャラクターではない。暗闇で集中砲火を浴びる謎のゲームの場面など、ただただ陰惨なだけだ。ジャン=ピエール・メルヴィルの「影の軍隊」でのレジスタンス役が印象に残っている。
かつてBBと言えばブリジット・バルドー、CCと言えばクラウディア・カルディナーレ、MMと言えばマリリン・モンロー、NNと言えば長濱ねるだった(最後のはウソ)。15歳で出会ったロジェ・ヴァディムと18歳になるのを待って結婚し、以来結婚と離婚を繰り返して数々の浮名を流したようだ。この映画の出演当時37歳で、さすがに容色の衰えは隠せないが。2年後には早々に映画界から引退している。
バカルディを生(き)のまま飲んでどちらが先に倒れるか対決するシーンが出てくるが、危険なのでマネしてはいけません。ちなみにバカルディは今はさまぁ〜ずという名前に変わっている。
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