「映画好きの映画好きによる映画好きのための映画」ラムの大通り Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
映画好きの映画好きによる映画好きのための映画
「冒険者たち」「若草の萌えるころ」「追想」しか観ていないロベール・アンリコ監督作品すべて好きだが、この度が過ぎる映画好きの「ラムの大通り」はまた格別。
リノ・ヴァンチュラとブリジット・バルドーの洒落た映画。前半のテンポが一定しないことや後半のドタバタ調が全開ではない不満もあるが、アンリコ監督の映画好きが堪らない。上映中にフィルムが焼けて観られなくなると、すぐさま海を渡り別の映画館に駆けつける。そのサイレント映画がまた面白くて唸ってしまう。このヴァンチュラ船長は、すべての映画愛好家の妬みを買うほどに、実に幸せな男だと痛感する。
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