「沈みゆく秋の夕日のように」ラスト・ワルツ あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)
沈みゆく秋の夕日のように
1978年アメリカ映画。117分。今年38本目の作品。ザ・バンドのラストコンサートとメンバーのインタビューを収めたマーティン・スコセッシ監督の作品。爆音映画祭で観ました。
内容は;
ザ・バンドは16年間の活動に終止符を打ち、ラストライブを思い出の街カリフォルニアで行う。
音楽に関してはド素人ですが、ド素人なりにかなり聴き込んできました。ザ・バンドはそんなわたくしが聞いてきたバンドの中で最もうまいバンドです(または、そんなわたくしが聴いてもうまいと分るバンド)。
プロなんだからうまいのは当たり前といえばそうなります。しかし、このバンドはうまいを超越した何かがある。沈んでいる心ですらも弾ませる「何か」が音の中にあるのです。それは、まさしくマジックのように、です。
映像としてこのバンドを観るのは初めてでした。ラストライブだというのに、ほとんどの曲でゲストを招き後ろで演奏するあたりに、元はバックバンドとして活動していたこのバンドの精神が感じられます。
さらにラストライブだというのに、映像からはメンバーそれぞれに悲しい雰囲気がまったく伝わらない。それでも心は萌えていく。
なんか胸をかきむしりたくなるような作品でした。
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