劇場公開日 2022年11月4日

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ライムライトのレビュー・感想・評価

全28件中、1~20件目を表示

5.0一時代の終焉を意識して作られた映画

2024年10月1日
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泣ける

悲しい

楽しい

感想

ファシズムとの闘いと自身のモットーとする友愛主
義に基づく映画製作の理想を掲げ、風刺の効いたサ
イレント喜劇映画の一時代を築いていくも共産主義
的思想と見なされハリウッド映画システムから迫害
、追放を受けた後にヨーロッパに活動拠点を移した
喜劇王チャップリン。多くの賞賛と論争、そして栄
光と苦悩の日々。さらに追い討ちをかける様に出て
くるスキャンダル。様々な経験を経て晩年を迎えた
喜劇役者としての集大成とした作品が本作である。
この映画を簡潔に評すると、まさにチャップリン自
身の考える悲喜交々の人生讃歌とサイレント喜劇映
画全盛期、栄光の時代の終焉と訣別を哀愁に満ちた
歳老いた大道芸人の死という形で表現した作品とな
っていると感じる。熟練度の高い技を感じる最後の
スケッチショーの共演者は何とサイレント時代の最
大のライバルであったもう一人の喜劇王バスター・
キートン。負けず劣らない凄技を駆使している。

... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ...

1914年、イギリス、ロンドン。
街頭にハンドオルガンの美しく楽しげな音楽が流れ
ている夏の日の遅い午後。かつて高名を馳せた喜劇
役者カルヴェロ。現在は世の中の人々からは忘れられ、仕事のオファーは殆ど受ける事なく体たらくの
毎日が続いている。その日も朝まで居酒屋に入り浸
り、昼日中から千鳥足で間借りしている家に帰宅し
てくる。

その日は大家が外出中で家に入るのも鍵が必要で事
前に合鍵を借りていたカルヴェロは鍵穴に鍵を差し
込もうとするも目が回りなかなか差し込めず可笑し
げな挙動に。それを観ている近所の子供達にも呆れ
られ注意されるも笑顔で対応する酔っぱらいの男。

男の間借家の一階に住む心を病む貧乏な娘。彼女は
睡眠薬をオーバードーズしてガス自殺を図る。そこ
に帰宅してきたカルヴェロは異変を察知して娘を助
け出す。娘の名はテレーズ。大家の一方的な判断で
自分の部屋を追い出され、階上階に住むカルヴェロ
の部屋で生活する事になる。

ここから今まで意味のない人生だと思い込んでいた
テレーズの人生が変わっていく。今までの生活に疲
弊し嘆き悲しむ彼女にカルヴェロは優しく、しかし
力強く「年を取ると命が惜しくなる。生きる事が習
慣となるのだ。これからの人生に希望が持てないと
いうなら今この瞬間を全力で生きれば良い。生きて
いれば素晴らしいと感じる瞬間はいくらでもある。」

カルヴェロは話を続ける。私は半年前に医者に死ぬ
と言われたが、その悩みを克服して立ち直った。死
ぬという事に立ち向かい戦うんだ。自分と戦うから
辛いのだ。諦めてはいけない。幸福になる為の戦い
をするべきだ。幸福になる為の戦いは美しい。幸福
は人生に実在する。人間が頭で考える想像力こそが
幸福になる為の秘訣であり、それを実現する力の源
となるのだ。

命を断とうとする娘に対して必死に説得するうちに
自分自身の人生を振り返る事になるカルヴェロ。再
起を掛けオファーされた出演依頼に持てる最後の力
を振り絞り挑戦していく。

テレーズはカルヴェロにせがまれて自分が一方的に
恋した男の話をする。バレエを始める為にテレーズ
が文房具店に勤めていた頃にいつも五線紙を買いに
来る男がいた。身なりから貧しいとすぐに察する事
ができた。その男は酷く寂しそうで、弱々しく内気
で感傷的な印象であった。ある日彼が感謝の笑顔を
自分にかけてくれたのをきっかけに男の事をもっと
詳しく知りたくなり下宿先と名前を知り得た。男の
名はネヴィル。売れない作曲家であった彼はその日
食べる物にも事欠き病気になり自分のピアノも売り
払う始末。それでも五線紙だけは買いに店に来続け
、テレーズはわざと紙を多めに渡したり、釣銭を多
めに返したりした。その事が店主に暴露てテレーズ
自身は店を辞めさせられた。その後再会した時には
彼の作曲した交響曲は認められ成功者となっていた
という。

カルヴェロは想像する。テレーズが再びバレリーナ
を目指し最終的に大成功を収める。ネビィルはテレ
ーズを主役にしたバレエ組曲を完成させる。彼はバ
レリーナが文房具店にいた娘とは気づかない。そし
て五線紙を余計に渡していた話を告白して彼があの
時の娘だと気付き、彼もまた娘に対しての愛を告白
して今度は本当の恋人同志となるのだ!と。人生を
恐れてはいけない。人生に必要なものは勇気と想像
力。そしてほんの少しのお金である。と説く。

テレーズは足が思うように動かないと嘆くが、カル
ヴェロは生きることの素晴らしさと大切さを説いて
いく。テレーズも心を絆され次第に元気を取り戻し
ていく。

カルヴェロの久しぶりのmiddlesexでの公演日が
9月5日から一週間に決まる。酒を煽らずとも面白
くできると息巻いていよいよ初日の公演に出演する
が、観客が芸の途中で帰り出す顛末となる。残りの
出演日も含めて劇場側に出演を断られ大落胆するカ
ルヴェロ。その姿を見たテレーズは必死に彼を励ま
す。我を忘れて励ますうちに歩けるようになってい
たのだ。歓喜するテレーズ。

二人は夜のロンドンテムズ川の岸を朝まで散歩する
。夜明けが二人を包み込む。テレーズは自分が踊り
子になり稼いで一緒に暮らそうとカルヴェロに提案
する。

6ヶ月後、エンパイア劇場の舞台に立つテレーズの
姿があった。劇場監督からカルヴェロへのオファー
がテレーズを通じてあり、カルヴェロは出演する事
を決める。契約の日舞台で練習するテレーズ。そこ
に監督とオーナー、そしてあのネビィルが音楽監督
として現れ、オーナーの要望で音楽と共に踊って見
せる。オーナーが気に入りテレーズはプリマドンナ
に抜擢される。

舞台の暗がりに佇むカルヴェロ。テレーズとネビィ
ルの再会により更に運命の歯車が動き出すと感じる
。未来を想像し何かを悟り泣いている。着替えてき
たテレーズが現れ、「この時を待っていた。カルヴ
ェロ!愛している。私と結婚して!」と宣うも、
カルヴェロ自身は、私は老人だよ。考えられない。
情けと愛は違うもの。としてテレーズの将来を案じ
つつ否定する。

ランチタイムに立ち寄ったレストランで偶然にネビ
ィルに再会し共に食事する事になるテレーズ。取り
留めもない話から以前文房具屋にいた娘の話になる
。ネビィルは再会した時から文房具屋の娘はテレー
ズである事がわかっていた。気がつかないふりをす
るテレーズ。しかし今はカルヴェロが彼女の全てで
ありネビィルにはもうすぐ自分が結婚予定している
事を話す。

テレーズが主役のバレエの企画が進み、3週間後、
いよいよ開幕の日を迎える。物語は道化の物語であ
る。第一幕。コロンビーナが死にかけている。恋人
のアルルカンと道化が側にいる。彼女が窓からもう
一度屋根を見たい言う。道化が泣き彼女が微笑する
。彼女が道化に向かって芸が見たいと言う。道化が
芸をしている間、コロンビーナの精が踊り彼女は死
ぬ。第二幕。コロンビーナの墓場。アルルカンが登
場。魔法の杖で恋人を生かそうとする。だが失敗す
る。精霊が彼女は墓の中にいるのではないと言う。
コロンビーナの登場とソロが続く。

斯くして公演は成功裏に終わる。劇場のオーナーが
道化役が悪いと監督に伝える。舞台監督はオーナー
に道化役者はカルヴェロが名を変えて出ている話を
する。反省するオーナー。しかしその話がカルヴェ
ロに漏れ伝わってしまい。芸に見切りをつけてテレ
ーズの前から姿を消す。

物乞い同然のストリートミュジシャンと組んで大道
芸を披露しては金の無尽を繰り返す生活をする毎日
をおくるカルヴェロ。ある日ネビィルとエンパイア
劇場のオーナーに営業で立ち寄った店で再会する。
オーナーは仕事があると言うが、情けは無用とばか
りに話に耳を貸さずにその場を去る。

二人と分かれた後、暫くしてテレーズが後を追うよ
うにして現れる。記念企画の仕事がある。再起を掛
けて出演して欲しいと伝えるとカルヴェロは長年温
めてきたとっておきのミュージック・スケッチショ
ーを古い芸人仲間と二人で考えているという。

往年の大スターを集めたカルヴェロ記念公演が始ま
る。オーナールームを訪ねるテレーズ。観客に笑い
どころを前説明で仕込んでおいたとオーナーに伝え
る。情けをかけられる事を嫌らう、誇り高い人間で
あるから尚更この公演で失敗して欲しくないという
心配の一念で図った配慮であった。

楽屋で共演者とショーの準備をするカルヴェロ。オ
ーナーやテレーズが次々と訪ねてくる。鏡の後ろに
隠してあったウイスキーを煽る。彼は言う。みんな
に優しくされればされるほど孤独を感じる。昔から
変わらない刹那い気持ちが甦るのだ。舞台はいつも
孤独なものだ。

華やかに舞台の幕が上がり長年繰り返し演じた演目
を全力でやり遂げるカルヴェロ。最初は仕込みであ
った観客も往年の笑い芸に盛大に歓喜し拍手の嵐が
鳴り止まない。オーナーはカルヴェロのアンコール
を指示。カルヴェロと共演者はミュージック・スケ
ッチショーを演じる。その演技は全盛期の輝きにも
引けを取らない珠玉の輝きに満ち溢れその瞬間、栄
光の日々が甦っていた。カルヴェロのバイオリンソ
ロと共演者の奏でるアクロバティックな演奏共演後
勢い余ってオーケストラピットのドラムに落下。前
もっての段取り通りのギャグであった。ドラムに嵌
ったままの挨拶もありのままの観客への本当の別れ
の挨拶であったが観客は意に介せず笑い続ける。

舞台裏では大変な事態になっていた。落下のショッ
クで背骨を痛めもう立ち上がる事さえできなくなっ
ているカルヴェロ。心配するテレーズ。
「私は老いた雑草だ。刈られるほど頭をもたげてい
る。拍手を聞いたか?情けではない本気の拍手を。
昔のままだ。二人で世界を巡る。君のバレエと俺
のスケッチ。心臓と心。何という問題だろう。」
テレーズの出演の時が迫り来る。舞台へ向かうテレ
ーズ。

劇場に医者が到着して状況を確認する。
「先生。私は死にます。だけど私はすでに何回も死
んでいます。もう痛みも感じない。テレーズは?
彼女が踊るのを見たいー。」

華やかなバレエダンスを大舞台で踊るテレーズを幕
裾から見守りながら息を引取るカルヴェロがいた。

⭐️5

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Moi

5.060歳の身体能力

2024年2月9日
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63歳とは思えないカミソリみたようなパントマイムが随所に炸裂します。
淀川の旦那が「チャップリン、チャップリン、チャップリン」って連呼していた姿がよみがえります。

先生らしい単純で機微にあふれたドラマを正攻法の悲喜劇に演出しています。

とにかく先生はハンサムですね。

赤狩り直後の全アメリカを敵に回した時期の作品である点を踏まえれば感慨ひとしおです。

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越後屋

4.5厭世的なカルヴェロがテリーを励ますのがとても美しい。

2023年11月5日
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厭世的なカルヴェロがテリーを励ますのがとても美しい。

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Mr. Planty

3.5年老いた素顔のチャップリンとバレリーナの恋。名曲、そしてキートンと...

2023年9月17日
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年老いた素顔のチャップリンとバレリーナの恋。名曲、そしてキートンとの共演。

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mini

5.0生きる支えに。

2023年6月13日
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泣ける

笑える

悲しい

なんて言う美しき哀愁の漂う作品。
生きる、老いる、人生の下る様を
なんとも麗しくこちらに伝えてくれるのだろうか。 もっと早くこの映画を知っていたかった。
子供にはいつか観てもらって、人生が苦しくなったら思い出してもらいたい。

歳をとると死ぬ事が惜しくなる なぜ?
生きてる事が習慣になるから。

死ぬ事と当たり前に生きる事は訪れる。

自ら命を絶ってしまった人もこの映画を観ていたら違ってたのではないかと思ったりする。

追いながらも諦めない どこへいてもコメディアンでいる姿。

観客に夢を魅せる 。

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プリンセス

4.5やっぱりチャップリンっていいなぁ

2023年5月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

チャップリンが初めて素顔で演じた長編映画。
ライバルのバスター・キートンと共演しました。
バレリーナとの恋に胸を締め付けられ
ラストシーンは涙が出ちゃいます。
年老いていく事への恐れや
死に対する考えもしっかりと教えられ
やっぱりチャップリンっていいなぁって思わせてくれる作品です。

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tom

3.5テリーが美しい

2023年4月25日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

萌える

老芸人カルヴェロは、自殺を図ったバレエダンサーのテリーを助け世話をした。カルヴェロに励まされ再び踊ることができるようになったテリーは、カルヴェロを愛するようになり、彼との幸せな結婚を夢見るが、カルヴェロに去られてしまった。さてどうなる、という話。

チャップリンの心境を反映させた作品との事だが、志村けんがダブってしまった。
志村けんも死ぬまでお笑い芸人だったなぁ、って思い、彼の笑いに通じるものがあり、チャップリンを尊敬していたんだろうなぁ、とこの作品を観てあらためて感じた。
チャップリンは撮影時には還暦過ぎていただろうに、動きが若いのも驚きだった。
それと、テリー役のクレア・ブルームがとにかく美しく可愛かった。

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りあの

4.5新星への眼差し、突き放し方に愛を感じる。

2023年4月7日
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いつかはやってくる世代交代。
チャップリンは年齢を重ねた時に
それを感じていたのでしょう。

カットしたく無い部分が有ったのか
少々長く感じる以外は完璧な物語。
ラストの舞台で涙腺は崩壊する。

人間なら誰にでもある老いと若さ
そこに愛と情と信頼を重ねた。

テーマ曲は永遠に、、、。

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星組

0.5退屈な会話や平凡な喜劇が続いただけでした

2023年3月13日
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鑑賞方法:TV地上波

全く面白く有りませんでした。 退屈な会話や平凡な喜劇が続いただけでした。

[喜劇王チャールズ・チャップリンが監督・脚本・製作・作曲・主演を務め、老芸人と若きバレリーナの交流をつづった名作ドラマ] との説明だったので しちょうしたものの、 失望しました。 私は今後、 喜劇王チャールズ・チャップリンの映画を二度と しちょうしません。

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5.0生きる意味を教えてくれる名作。泣いた。

2023年1月27日
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生きる意味を教えてくれる名作。泣いた。

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collectible

4.5チャップリンなめてました

2022年11月5日
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古い映画だし退屈だろうなと、特に期待せず見たんだけどなんだこれすごい。
チャップリンの身体性に驚いた。しぐさも歩き方も全てがいいし、舞台上でのチャップリンはまた格別。すごい。

ストーリーもいいなあ。
老いて衰えていく自分と、希望に溢れるヒロイン。
自殺未遂を助けた後のフォローもやわらか。
セリフも名台詞。曲もいい。チャップリン天才すぎでは?!

舞台で満足し、美しいものを観ながらのラストは幸福。

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hyvaayota26

4.0テリーのテーマが素晴らしい

2021年7月19日
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鑑賞方法:VOD

 テーマ曲もチャップリンの作品だとか。才能ある人は何でもできるんですね。この映画の一番素晴らしいところです。
 内容もまずまずなんですが、踊り子とチャップリンの恋が不自然で、ちょっと感情移入しづらい。映画もちょっと長すぎるし、一時間半ぐらいに編集したい感じ。
 笑えるところが全くなかったのは、チャップリンの意図したところなのか、それとも才能の枯渇なのか。「街の灯」が素晴らしかったのは、笑いとセットだったからかも。
 トーキーになって、饒舌なチャップリンもイメージと違った。サイレントのほうがいい。チャップリンのセリフが好きな人もいるみたいで、申し訳ないんですが。言葉なしに全てを表現するチャップリンがやはり好きです。

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yugo

2.0チャップリン

2021年6月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

初チャップリン作品。

私にはまだ良さを十分に感じられなかった。
もう少し年齢を重ねてから見たらいいのかもしれない。
ちょっと話が長すぎたし、相手役の女優さんがかなりオーバー演技。

チャップリンはとても魅力的だったから、他の(特に全盛期)作品も見てみたいと思った。

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moonmoon

3.5あらゆる意味で伝説的な作品

2021年5月8日
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バスターキートンとの共演、
初めて素顔での出演、
そしてライムライト(名声の意)を語る。

全てがチャップリンの最期を飾るに相応しく
これぞ、生き様。

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JYARI

3.5後期のチャップリン映画

2021年5月5日
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泣ける

笑える

悲しい

実際にチャップリン人気も低迷していた頃の作品ともあって、自伝的で切ない。ラストのたっぷり尺を使ったバスター・キートンとのパフォーマンスは普通に笑った。彼は、この作品を撮って、救われたかったのだろうか。

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みな

3.0笑えないチャップリン

2020年8月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

単純

チャップリンが、素顔でシリアスな作品を演じる。
チャップリンが演じるのは、かつての喜劇王カルベロ。
あえて(?)笑えない『ノミの曲芸』などを見せる。

笑いは全く無し。
それでも、チャップリンの芸達者ぶりは相変わらず(^^)b

シリアスだけど、ストーリー展開は急に話が飛ぶような、理解しづらい展開が見られるが、驚くようなストーリーでは無かった。

まぁ、この作品は、テーマ曲が名曲過ぎますわ♪

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n.yamada

5.0感動!

2020年5月31日
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泣かせる!
人のために生きる事、その相手がいると言う事は素晴らしい。

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alextm

4.0チャップリンとキートン

2020年5月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

チャップリン、最後のアメリカ作品で、一時代を築いたキートンとのコンビ芸を観ることができる。
落ちぶれたコメディアン(チャールズ・チャップリン)はいつも酔いつぶれていたが、アパートで自殺未遂の美女(クレア・ブルーム)を助けてから人生が再び動き始める。
喜劇役者の悲哀が強烈で、悲しいけど笑える作品。

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いやよセブン

5.0少しよりたくさん

2020年5月28日
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笑える

知的

幸せ

「なぜ死に急ぐ?」
「苦しいのか?」
「苦しみが重要だ、あとは幻想だ」
「意識は何十億年もかかって進化した、君はその奇跡を消そうとする、宇宙全体よりも大切なものを」
「星にも太陽にも意識などない、でも君にはあるんだ」

こうやってこの物語は始まっていく
そう、今ここに私が居ることもすでに奇跡なのだ
遥か昔に何か少しでもボタンのかけ違いがあったなら『今』は存在しないだろう
自ら死を選ぶことも計算済みなのかもしれないが
生きることは何事にも変え難く厳しく辛く美しく尊いものなのだ
「あ〜生きててよかったな〜」と一瞬でも思ったらそれを大切にして大いに喜び満面の笑みをたたえよう

誰かのためでもいい、自分のためでもいい
どうせ必ず死ぬのだから急ぐことはない
我慢し難い苦しみならば逃げ出したってかまわない
逃げることも方法の一つなのだから間違えじゃない
強い人ばかりじゃないのだからかまわない
世間などどうだっていい、今生きていることが素晴らしいのだから

There’s greatness in everyone. But as a crowd, they’re like|a monster without a head that never knows which way|it’s going to turn. It can be prodded in any direction.
「誰にもいいところがある。
ところが、群衆になると、彼らは頭のないモンスターのようにどこへ向かおうしているのかわからなくなる。どっちの方向へも突き動かされる。」

勇気と想像力が乏しいと人は群れたがりいとも簡単に個人の意識とは違った方向へ行ってしまう
自分で選んだ方向だと思い込み皆んなが言っているから私も正義なのだと思い込んで何も疑わず異なる意識の者を非難する、泣こうが叫ぼうが非難の手は緩まない
たぶんそれが生きていく術になっているのだろう、群衆の意識を変えることはより大きな群衆が居ればたやすく寝返るのだからほとんど意味がないのだ

All it needs is courage, imagination and a little dough.
「必要なのは、勇気と、想像力と、そして、少しのお金だけさ」

きっとこの台詞が1番有名ではないでしょうか
少しのお金だけ とは 逆に言えば大きな勇気と多くの想像力と言っているのだと思います
私も自分の意識を強く持ち流されずに少しばかりお金を稼いでいこうと思うばかりです。

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カルヴェロ

4.0超有名なテーマ曲を聴くだけでも値打ちがあります

2019年12月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

ドタバタ喜劇、ちょいとホロリ
どた靴、山高帽、小さすぎるモーニング、ステッキ、ちょび髭、ピエロ風のメイク
このイメージがチャプリンです
そしてサイレント映画

その映画を観たいとお思いなら、本作ではありません
街の灯とかモダンタイムスといった作品をまずご覧になるべきです

ユナイテッド・アーティスツ時代の1936年のモダンタイムスまでがお勧めです

本作はその後でご覧になるべき作品と思います
おそらく本作はチャプリンの惜別の挨拶です

完全なトーキーです
モダンタイムスのようなトーキーなのにサイレントのふりはしていません
チャプリンも普通に話しますし、普通の服を着ていたり、普通の顔をさらします
カメラワークも昔風のそれではなく、1952年当時なりの現代とそう変わらないものです

往年の人気喜劇俳優としての役でピエロ姿で沢山登場しますが、冒頭に述べたような、これぞチャプリンと言うものではありません

テリーの公演の高い芸術性のあるシーンはとてもチャプリン作品を観ているとは思えないほどのものです

とは言え、クライマックスの一流劇場での演芸興業シーンは流石の芸を見せてくれます

超有名なテーマ曲を聴くだけでも値打ちがあります

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あき240