ライフ・イズ・ビューティフルのレビュー・感想・評価
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イタリア男の家族愛が感動的な戦争悲話、そこにある献身と機知の父性愛
前半と後半で内容と演出タッチがガラッと変わる二部構成の感動作。前半は、美人教師に惚れ込んだ男の情熱的なアプローチでイタリア男の性(さが)を描く。男女の恋の駆け引きではなく、恋に積極的な男の可笑しな行動の騒動記。後半は、一転して幸せな家庭がナチスのユダヤ人迫害に晒される時代の証明の過酷な戦争悲話。献身と機知の父性愛が切なくも感動的に描かれている。男性が本能として大切にすべき二つの愛の表現を悲喜劇にしたロベルト・ベルニーニのひとり三役が素晴らしい。太くて短い男の人生を全うした父親を回顧した語りによる、イタリア映画らしい家族愛の物語だった。
お父さんがきっと出てくると思った
良い映画!
父からの贈り物
人生を生きて生きて生き抜いた
現実は非情だ
悲しみは世の中に溢れている
大小あれど、悲しいなと思えば、それは悲しいことになる
どんなに辛く、苦しく、死にたくなるような時だって、
人生は美しいはずなんだ
生きるとは…
とことん生き抜いた1人の人生
前を向くことの大切さ、大変さ、
自分が辛い時、彼の笑顔を思い出そう。
ありがとう。
残酷ながらも愉快で美しい映画。
残酷ながらも愉快で美しい映画。
あらすじ
1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドは、小学校の教師ドーラに恋をする。彼の純粋さに惹かれた彼女は結婚を承諾。やがて可愛い息子も生まれ、3人は幸せな日々を送っていた。そんなある時、彼らに突然強制収容所への収監命令が下る。
グイドのユーモアに富んだ自由な生活っぷりが面白い。突然空から降ってきたドーラに恋をし、そのあと自転車でドーラとぶつかったり、将校のふりをして潜入した小学校で偶然ドーラに会い、彼女の予定を聞き出したり、ドーラの婚約パーティーで馬に乗ってきて彼女をさらってしまったり、、謳い文句のとおりに御伽噺のような、現実で考えたら破天荒な彼に魅了された。
強制収容所に送られても、息子を安心させるために”これはゲームだ。一等になったら戦車が貰えるんだよ。”と、嘘をつく。また、引き離された妻のためにナチス軍の隙をついてスピーカーで自分と息子の無事を知らせたり、給仕会場のレコードプレイヤーを外に向け、思い出の曲を流したりする。
苦境においても、知恵とユーモアを駆使して人々を楽しませることの素晴らしさや美しさを感じた。
最後に彼がナチス軍に殺されるところも、息子に受け継がれるものを表しているようでよかった。
陰鬱な時代をコミカルに描いた傑作
とても情熱的で、ユーモア溢れる楽しいお父さん。出会って恋に落ちてから、それこそ魔法使いみたいな仕掛けでお母さんのハートをキャッチする彼。見てるこっちが思わず微笑んでしまう。
そんな前半のコミカルな伏線が、後半の暗い状況での希望になる。
いろんな仕掛けで、不安な子供に収容所の生活を楽しいゲームだと思わせるお父さん。明石家さんまさんの、『さとうきび畑の歌』にもちょっと通じるものがある。
悲しいはずなんだけど、見終わったあとに残るのはあったかさ。最後の満点の、子供の笑顔。そこで改めて、なんだかこの作品の題を思い出した。ああ、『ライフ・イズ・ビューティフル』、なのか、と。
脆く儚く尊い
鳥肌が立った。
本作は、第二次世界大戦下のユダヤ人迫害を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いた作品である。
ホロコーストに怯えるジョズエに父グイドが、
「これはゲームなんだ。良い子にしていたら勝てる」
と励まし勇気づけるのである。
戦争が終わりナチスが撤退する中、ジョズエとグイドが逃げようとして見つかってしまったシーンを、私は生涯忘れることはないと思う。
グイドの背中に銃を突きつけられ殺されると分かってもなお、まるで喜劇の主人公のように、
怯える息子ジョズエの前を戯けて通る様子に、
父の愛、1人の男としての勇気と覚悟を感じた。
グイドは実際、殺されてしまうのだが、
この作品の儚さは何故か神秘的で美しくさえ感じた。
フィクションであるが、リアル。
人の命は脆く儚く尊い。
私たちはその重みをどれだけ感じられているだろうか。
単純に感想が言えない
ストーリーは素晴らしい。父親の、どんな状況もユーモアで切り抜け、生き抜き、息子を生き延びさせた力に感動する。死ぬ間際でも、おどけて行進する姿を息子に見せる、その強さを思うと泣ける。そうだ、あくまで、父親の感性と息子を思う気持ちに感動するのであって、ユダヤ人の収容所のことに関しては、一連を見て簡単に感動したとか泣けたとか言っちゃいけないし言いたくないと感じた。映画として扱うこと自体云々、、とか、考え出したらキリがなくなりそうで、でもこれがいい映画だということも確かで、だから一言で感想なんて言えない。最後まで観て、冒頭をもう一度観るといい。
過酷な状況なのにこの楽しさ
多くの人に勧められ見てみたが、、、
息子への愛
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