「Pictures on the wall ライトスタッフは正しい資質」ライトスタッフ Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
Pictures on the wall ライトスタッフは正しい資質
2月24日(月)
「死に損なった男」を観て帰宅するとNHK-BSで「ライトスタッフ」をやっていた。
既に後半だったが観てしまった。
宇宙飛行士になれなかったチャック・イエーガー(サム・シェパード)の意地、ジョンソン副大統領さえも跳ね返す7人の宇宙飛行士達(とその妻達)の友情、連帯感と団結力。
当時最高のVFX、カレブ・デシャネルのカメラとビル・コンティの音楽が最高だ。何度観ても心に刺さる。
1984年、最初に日本で公開されたのは33分もカットされた2時間40分の短縮版だった。
ワーナーブラザース米国本社の指示だったという。アカデミー賞編集賞受賞作を切ったんだから何をか言わんや。
F104の機体をを眺めているイエーガーからF104のアフターバーナーに移動したカメラは宇宙飛行士達のパーティーへのトンネルに続く。そしてパーティー会場でのダンスに宇宙飛行士達が上を見上げた時、上空からイエーガーのF104が落下してくるという見事な編集。
本作中に2度しか出てこない「ライトスタッフ」というセリフがカットされている(ここにライトスタッフを持った連中がいるんだとあの壁に写真が貼られた酒場に入って行くシーン)という信じられない短縮カット版。
もちろん最初に劇場で観たのは日本公開短縮版であったが、その後レーザーディスク(DVDの時代ではありません)を入手してノーカット版を観た。何度も観た。その度に心に刺さった。
本作のラストでゴードン・クーパー(デニス・クエイド)が地球周回記録を作ってマーキュリー計画は終了する。
宇宙飛行士ガス・グリソムは次のアポロ計画で事故で死んだと紹介されるが、人類の宇宙への挑戦の歴史は「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」へと続いて行くのである。
おまけ
小学生の頃、旭化成のミタスのプラスチック容器はジェミニ宇宙船のデザインだったから欲しかったのだが、我が家は味の素のガラス瓶(母はずっと味の素でした)。
共感ありがとうございます。全く共感します!私もこの映画を観ると毎回気分が高揚し熱くなります。本作鑑賞後にレジプロ機なども好きになりブルーマックスや空軍大戦略、所謂WW2の空戦物にハマり、事ある事に繰り返し鑑賞しています。トップガンもそれなり面白いですが、それを遥かに凌駕する歴史的実話を映像化しているところが痺れましたね。