「男に生まれたかったと本気で羨んだ」ライトスタッフ うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
男に生まれたかったと本気で羨んだ
「正しい資質」みたいな意味の言葉か。無骨で、ただ鈍感なだけで、ちっとも特別な才能があるとは思えない。究極のやせ我慢の世界。そんなテストパイロットたちが、次に目指す地平は宇宙。
ガガーリンが初めて宇宙に行き、国家プロジェクトとしてアメリカが本気で宇宙を目指した時代に、華やかで、死と隣り合わせの、最先端の科学を搭載したマシーンを操るロデオライダーたちがいた。それをゆったりとしたテンポで、爽快に描いた快作。ある女性が「私も男に生まれたかった」と本気で悔しがっていたのが印象的だった。この映画を見たら、そんな気分になるらしい。
願わくば、クリストファー・ノーラン監督で、再映画化してほしいものだ。ある意味、『インターステラー』は、この映画のオマージュともいえるかと思う。主人公の経歴が元テストパイロットだったし。
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