劇場公開日 1971年4月24日

「本音と本能、矜持と建前」ライアンの娘 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0本音と本能、矜持と建前

2025年2月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

雄大な景色に、点のように配置される人間

絵画のような世界に生きる若きヒロインの姿から
開いていき、
春夏秋冬が描かれるように
ドラマ展開は、
伸びやかさ、激しさ、それら何かが奪いとられて、
すべてが冬木立の如く浮き彫りになる

女も男も、みんなキャラクターがかっこいい

誰のせいにもしない、内なる強い何かにより、
堂々と生きているからだ

人間のせまい、ちいさい、せせこましいこだわりが、戦争になるのだ

ときには静か、ときには荒れ狂う海
大自然のすがたを意識下に訴えつづける

ありがちなメロドラマと一線を画す

劇伴みたいな音楽がイマイチだが、音楽がなくても成立するような感じ

青樹礼門