「本音と本能、矜持と建前」ライアンの娘 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)
本音と本能、矜持と建前
雄大な景色に、点のように配置される人間
絵画のような世界に生きる若きヒロインの姿から
開いていき、
春夏秋冬が描かれるように
ドラマ展開は、
伸びやかさ、激しさ、それら何かが奪いとられて、
すべてが冬木立の如く浮き彫りになる
女も男も、みんなキャラクターがかっこいい
誰のせいにもしない、内なる強い何かにより、
堂々と生きているからだ
人間のせまい、ちいさい、せせこましいこだわりが、戦争になるのだ
ときには静か、ときには荒れ狂う海
大自然のすがたを意識下に訴えつづける
ありがちなメロドラマと一線を画す
劇伴みたいな音楽がイマイチだが、音楽がなくても成立するような感じ
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