劇場公開日 1971年4月24日

「主役は海岸線」ライアンの娘 ほとはらさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0主役は海岸線

2022年1月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

萌える

イギリス軍は大陸ではドイツと拮抗し、アイルランドでは独立派をおさえ込む。アイルランドの独立派は軍備は手薄だが、ここにドイツの軍備が密輸されたら大変だ。そんな中ドイツとの戦争で心と体をやられた青年将校は、英雄としてアイルランドの田舎の守備隊に転属になる。そして村の学校の先生と年の差婚をしていた若奥さんと不倫する。

アイルランドの海沿いの村の自然が雄大です。特に海岸線。登る朝日、沈む夕日、時に怪物となって押し寄せる波。
登場人物の現実感が非常に高い。人物像のコントラストがちょうど良い。もちろん各人物の演技力はハンパない。
自然と人物の融合。映画の質感がすごく良い。
この映画を一言で言えば、総合的に良くできた映画です。ありきたりですが。
映画とは総合芸術だと気づかせてくれる映画。

今週の気付いた事:人間は愚かであるが故に気高く強く美しい。

ほとはら