ライアーライアーのレビュー・感想・評価
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ジム・キャリーの演技に爆笑
ジム・キャリー演じる弁護士、フレッチャーの常軌を逸したテンションと顔芸が笑える映画。嘘をつけないどころか、感情のコントロールや言い回しの制御すらできなくなっているのに爆笑した。この映画の面白さは、ジム・キャリーの全力の演技によるところが大きい。
コメディ映画だから突っ込んでも仕方ないかもしれないが、人物描写やストーリーは単純。金稼ぎに執着している訳でも無く、法律で社会の課題を解決したいなどの志がある訳でも無さそうなのに、なぜ弁護士をやっているのか良く分からない。また、常に明るく周囲を楽しませようとするサービス精神溢れる良い父親ぽいのに、子供の誕生日パーティに嘘をついて出ないのも違和感がある。あと、そんな彼が嘘をつけない制約の中で過ごしたことで、急に周囲の人々を大切にするようになる心境の変化の描き方も安易だと感じた。
ジム・キャリーは悪くない
ウソがつけない弁護士?設定だけで笑える
【”一日で良いから、パパが嘘を付かないように!”5歳の息子の魔法の呪文。嘘ばっかりついていると、幸せが逃げちゃうよ!】
ー ジム・キャリーのような、軽佻浮薄だが、憎めない百面相のイケメン男の役が出来る人って、現在だと、誰なんだろう・・、と思いながら鑑賞。-
<Caution ! 内容に触れています。>
・弁護士のフレッチャー(ジム・キャリー)は、普段から流れるように嘘を付き、勝訴を次々に勝ち取る敏腕弁護士。
だが、愛する息子マックスの5歳の誕生日を忘れてしまい・・。
マックスが涙を浮かべながら、口にした言葉。
”一日で良いから、パパが嘘を付かないように!”
・それが、呪文のようにフレッチャーに掛かり、彼は24H、嘘が付けなくなってしまう・・。
ー 2021年に今作を観ると、ライト・コメディながら良く出来ている作品だなあ、と思う。
それは、ひとえにシンプルな脚本の良さと、ジム・キャリーのコメディアンとしての資質であろう。
イケメンなのに、百面相が得意で、身体を張ったハチャメチャ演技。
けれど、それが嫌みになっていない。
今作では、アメリカ映画では珍しいNGシーンがエンドロールで流れるが、ジム・キャリー自身の面白さが、撮影現場を活気ださせている事が伝わって来る。
ホント、こういう役者サンって、今だと誰なんだろう・・。
それより、今作の様なライトコメディ自体の需要が無くなっているのかな・・。
少し、寂しい気がしますね。-
ジム・キャリー最高!
パパの仕事はロイアーと言えずにライアーと呼ぶ息子。新しく父になる男も好きだが、ほんとに好きなのはフレッチャーだ。プロレスへ行くという約束も反故。誕生日パーティにだって来なかった。そんな彼は弁護士事務所の上司である女性と寝ていた・・・
フレッチャーの言葉はそれほどまでに嘘だらけだったのか。見ているとバカらしいことも多いのだが、実際の自分の生活と見比べてみると、結構思い当たることもあるかもしれない。社会生活を営むにあたって小さな嘘は欠かせないもの。だけで全く無くしてしまうのも面白いことかもしれない。
ジム・キャリーが息子との約束を果たすため必死になる姿もいい。離婚調停の裁判などでそれほど被害も少なそうだったけど(金額は大きかったが)、親子の絆だけは法律で縛られるのはたまらないものだ。正義とは何だ?とさらりと主張するようなテーマもいい。
終盤の旅客機を追いかけるシーンはちょっとやりすぎだったけど、まぁ、ジム・キャリーらしいと言えば納得かなぁ。
面白かった!傑作!!
lol
このてのドタバタだけの映画は好きではありません
独壇場
コミカルさに隠れた嘘と真実の深み
ジムキャリーがとにかくおもしろい。動きも表情も喋り方も、全てがおもしろかったです。
マックスとフレッチャーのやりとりが凄く微笑ましくて、ずっと見ていたくなりました。アイアンクローとかプレゼントのシーンとか。
オードリーの複雑な心理描写も良かったです。リアリティがありました。本作の登場人物はみんなそれぞれの人間性が感じられて、とても好きです。
ただ笑えるというだけではなく、嘘と真実によってもたらされる人間関係や物事の複雑さといった、考えさせられる要素も含まれているのが良かったです。
他の方の解説を拝読させて頂くと、全く気づかなかった暗喩を知ることができて、より本作が好きになりました。例えば、赤と言いたかった青いペンの持つ意味や、アイアンクローに対する反応から読み取れることだとか。大変興味深かったです。
コミカルさに隠れているけれど、深みのある作品だと改めて感じました。気になった方は調べてみてください。
フレッチャーは嘘というか社交辞令のような、言葉の表現の仕方が上手いんですよね。見習いたいくらいです。嘘が使えなくなることで逆説的に嘘の重要性を表現していて、かつ笑えるのが素晴らしい。
エンドクレジット前のNGシーンもおもしろかったです。楽しい撮影現場だったんだろうなあ。この様子を見るに、本編にもアドリブがたくさん入っているのかも。
大いに笑ってちょっと感動して、温かい気持ちになれる上に深みも感じさせる素敵な映画でした。
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