四十二番街のレビュー・感想・評価
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30年代ミュージカル映画の金字塔‼️
MGMのミュージカル映画が隆盛を極めるのは40年代後半から50年代にかけてであって、それ以前のミュージカル映画においてアステア&ロジャースの「トップ・ハット」と並ぶ最高傑作だと思います‼️この作品は「コーラスライン」の元ネタとなったバックステージもので、いろいろなトラブルに見舞われうまくいかない演出家の苦悩とダンサーたちの人間模様、そして起死回生の大ヒットというお決まりながらも安定したストーリーを展開‼️しかしこの作品の本当の見せ場は後半に幕を開ける劇中劇「プリティ・レディ」のダンスシーンですね‼️列車が真っ二つに割れ、描かれる車内の寝台と新婚カップル‼️女性の股間越しの奇抜なショット、大人数のダンサーを真上から見下ろした万華鏡的な映像など、当時の有名な振付師バズビー・バークレイが手がけた群舞がホントに素晴らしい‼️主演のルビー・キーラーの機関銃タップダンス‼️そしてタイムズスクエアの中で展開される主題歌 "42番街 " ‼️その豪華な映像はモノクロなのにカラーに見えるし、21世紀の現在で同じシーンを撮ろうと思っても無理ですよ、絶対‼️
オールザットジャズ同様ミュージカルの裏側が楽しめます
NY 42番街はマンハッタンの中心を東西に横断している大通り 冒頭にW42St. 7Th Ave. とか色々な交差点の標識が映りますがこれはNY のど真ん中のこの辺りという説明 劇中でTimes Sq-42 Stと何度も標識が登場します タイムズスクエアは7Ave. にあります その42番街との交差点がそこです Times Sq-42 Stという地下鉄の駅もあります 東京で言えば銀座4丁目みたいところでしょうか テレビでよく映るタイムズスクエアは45番街の角の派手な電飾看板のビルのところ そしてブロードウェイは、碁盤の目のような縦横の街路のNYのなかで、この都心のタイムズスクエアの辺りを珍しく斜めに縦方向に走る道のことです この辺りにミュージカルを上演する劇場が集まっていることから、転じてブロードウェイはNY の一流ショービジネス界を指す言葉になりました オールザットジャズで登場したブース劇場はタイムズスクエアのそのビルから西に100m ほどのところにあります 本作の劇場は42番街なのでニューアムステルダム劇場の事かも知れません 地下鉄の駅から西に100m ほどです ニューアムステルダムとはNY の古い呼び名 東京でいうなら大江戸みたいな語感でしょう 有名なマーキス劇場、マジェスティック劇場もこの界隈にあります つまり題名の四十二番街とは、ブロードウェイのことです 本作は「オールザットジャズ」同様ミュージカルの裏側が楽しめます 時代は50年ほど違いますが、ショービジネスの厳しさは同じです クライマックスはフィラデルフィアでのプレミア公演シーン ミュージカル映画とはこれだ!という満足をそこで味わう事ができます ステージ真上から見下ろすカメラが万華鏡のような華麗なレビューを観せるあの有名なバークレー・ショットが初めて登場した作品です それだけでなく大勢のコーラスガールの大股をくぐってのショットもお見逃しなく! お話の中心はショーガールですが、舞台監督、振り付け師の苦悩の物語でもあります それは「オールザットジャズ」と共通するところです お話としては本作の6ヵ月後に撮られた「ゴールド・ディガーズ」の方が面白いと思いますので、是非ともあわせてご覧下さい こちらもショービジネスの裏側のお話です
バークレー・ショット!
ミュージカル映画の傑作と名高い『四十二番街』、やっと観ることができました! 正直、序盤・中盤はそのドラマの描き方の平坦さから、なぜこれが傑作とまで呼ばれるのか不思議に思っていたのですが、やっぱりレビューシーンが始まったら、そこにはそれまでの平坦さを忘れさせるほどの力がありましたね、はい。 特にバークレー・ショット! 今みれば確かにそれほどすごい技術ではないのかもしれないですけど、しかしやっぱり魅了されるんですよ、しっかりと! 万華鏡のようとも評されていますけど、まさにそのとおり! これはやはり一度は見ておきたいものでありましたね!
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