「すでにアルジェント」歓びの毒牙(きば) 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
すでにアルジェント
ダリオ・アルジェントのデビュー作。1969年の作品。
後にイタリアン・ホラーの名匠と言われるが、こちらはサスペンス。
ローマで美女ばかり狙われる殺人事件が続発。
アメリカ人作家が画廊で美女が何者かに襲われる場に遭遇。警察に疑われる中、独自に事件を調べる…。
思わぬ真犯人ではあるが、他愛ないっちゃあ他愛ない。
犯人探しより、アルジェントならではのムード。
ウィンドウガラス越しに事件を目撃する無音の導入部、シルエットの犯人…凝った画作り。
耽美的な映像や、猟奇サスペンスではあるがホラー風雰囲気など、すでにこの頃から確立されている。
話も見易くサスペンスとして普通に面白く、モリコーネの音楽も秀逸。
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