夜の大捜査線のレビュー・感想・評価
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『イン・ザ・ヒート・オブ・ザ・ナイト』レイ・チャールズ♥
1964年公民権法制定(ジム・クロウ法廃止)
1965年マルコムX暗殺
1967年この映画が公開
1968年 1月30日 テト攻勢
1968年 3月16日 ソンミ村虐殺
1968年4月キング牧師暗殺
1968年10月ブラックパワーサリュート
メキシコオリンピック
1975年 ベトナム戦争終結敗戦
以上 アメリカの歴史を振り返れば、この映画が何であったかは理解出来ると思う。
また、何故、ジム・クロウ法が廃止されたかも理解出来る。ベトナム戦争と大いに関係する。
さて、映画の中のセリフに『お前は白人と同じ考え方するね』と署長がバージルに話す。バージルは農場主を殴り返す。その行動に対する署長の見解だ。
さて、この場面がなぜ必要であったか。この頃は、主にマルコムXが率いるイスラム系社会主義を目指す集団と、キング牧師の無抵抗主義の集団が、黒人の中で分裂していた時。
暴力に対して暴力を使うバージルを、二分する黒人の考え方になぞって、暴力を使って解決しようとするマルコムXの集団に対して、発した言葉の様に解釈できる。さて、
この署長の考えは間違っていない。充分に共感できる。だがしかし、翌年にそのキング牧師さえも暗殺されてしまう。
我が親父の好きな映画だった。僕は先に見た親父に、ネタバレされて見たので、サスペンス性は無かった。また、ポワチエに対しても偏見を持っていたので『水戸黄門』を見ているように感じた。
さて、戦前戦中の
アメリカの南部11州は民主党指示。北部が共和党である。リンカーンは共和党。ベトナム戦争やキューバ危機は民主党。公民権法法制定は民主党。
さて、アメリカの二大政党制って何?
あのトラ♥プさんも元は民主党?!
また、戦前戦中って南北戦争の事。
IN THE HEAT OF THE NIGHT
"夜の大捜査線" シリーズ第1作。
第40回アカデミー賞作品賞受賞作。
Blu-rayで鑑賞(字幕)。
公民権運動華やかなりし頃。黒人差別色濃い田舎町で起きた殺人事件を巡り、黒人警官(シドニー・ポワチエ)と白人署長(ロッド・スタイガー)の対立と和解を描いたサスペンス。
当時の世相を考えると画期的な作品だと思いました。キャストもスタッフも自主的に参加したと云うから、その熱意に敬服です。「イン・ザ・ヒート・オブ・ザ・ナイト」も最高!
バージル・ティッブス刑事の優秀さに感化され、署長の態度は軟化していきました。滅多に殺人事件の起こらない土地だけに地元警察のノウハウ不足は否めず、バージルの捜査能力に頼らざるを得ない状況になるのがいい。お互いを必要とする関係へ変化していく様が丁寧に描かれていました。
それでも町全体を包む差別意識は濃度濃いめ。バージルに理不尽な妨害が加えられ、黒人と云うだけでチンピラに襲撃される。緊迫した空気の中、不屈の精神で真実に迫るバージルの姿に勇気づけられました。どんな困難にも立ち向かう行為の尊さよ。公民権運動を進める当時の黒人たちの姿に重なりました。
※修正(2023/10/29)
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